美濃焼 ! 円空仏 !

hirunesai2012-10-06

前日、夕方18時頃に起っき

ごそごそして風呂屋に行き

そんで出っ発。20時半頃でした

最初の行き先は岐阜に決定

決定は結局、夕方起っきしてからやったけど  笑


2国→ 1国→ 8国→21国で 3度ほどの休憩をはさみつつ

7時前に道の駅志野・織部着。10時間強の400km弱

暫し時間を潰す


9時過ぎに織部の里公園の創陶園さんへ

手捻りでっす !

実は初日を岐阜行きに決定した最大の理由は

しさし振りに美濃の土に触りたくなったから、なのでした  笑


2時間チョイほどで徳利、茶碗× 2個を完成

(茶碗のひとつは茶碗というより焼酎杯くらいの大きさやったけど

 オイラの中では茶碗なのですよ  苦笑)

2時間チョイで削りまで済ませて 3つですからね

これはもう、オイラの腕前が上がったとしか言いようが・・・

ずびばぜん゛、嘘です

土が凄ーーく作り易い土だったからです

用意して下されたときに、少しやわらか過ぎたかな ?

と言われていたのですが、ざくっと伸びて腰があり

端っから薄作りにしても結構いけてしまうのです

なので、形を少し選べば慣れた人なら結構出来てしまうと思います


因みに土は五斗蒔を中心にブレンドされた土

以前は五斗蒔土だけだったそうですが、焼き締まり難いために

体験者から、漏れる と苦情を言われることがあり、今の形になったとか

五斗蒔だけの方が、味があったんだけど・・・と少し残念そうでした

難しいですよねぇ、オイラみたいに好きで来るものもいれば

グループでとか、会社の行事的なものの付き合いで

という形で来られる方もいらっしゃいますからねぇ

そういう方の中には、当日作品を持って帰れると思っている方も

いらっしゃるとか・・・まあ、もちろん極々少数の方でしょうけど

楽焼ならねぇ・・・まだねぇ


以下、先生が指導をして下さいながらして下さったお話


先生は昭和45年から創陶園で作陶指導をされているのだとか

えっ !? 昭和45年 !? って

オイラが産まれた年じゃないですか  笑

凄いです !!


昔の陶片はいろいろな手掛かりになる


昔と今では焼き方がいろいろと違う


志野について

本場ということもお有りだからでしょうか

志野の焼けについては拘りと強い思い入れをお持ちのようです

人と同じ志野では誰も見てくれない、とも


(志野は)薪窯だとやはり焼けが違う

創陶園さんの土でも薪で焚くと全然味が違うそうです

かつて先生のお友達(アマチュアの方)が穴窯を築いて

ご自分で志野を焼かれたそうですが

いい焼けのものが取れたそうです


山が焼ける

穴窯は温度が上がり難いが、山 (=地面) が焼けるので

徐冷がゆっくりになる

その徐冷過程の1100℃辺りで緋色が出る


いい焼けのものを取ろうと色気のある内はダメ

限界ぎりぎりまでじっくりと焼いたものの中でいいものが取れる


志野は110時間以上焚く


ガス窯でも100時間くらい焚けば、それなりにいい志野が焼ける


昔は志野を焼いた窯 (=還元焼成) の後ろの方の

酸化焼成になりがちな場所で黄瀬戸を焼いた


こんなお話を聞かせて頂くと

ムズムズ と

薪の志野が欲しくなりますよねぇ  笑

でも、オイラ達素人に薪の志野は・・・と言うと

オイラ達素人でもそんなに無理をせずに

焼成の志野を手に入れる方法を教えて下さいました

それは、美濃焼伝統産業会館で焼いてもらう、という方法です

伝産の秋のおまつりのときに焚く穴窯で

一般の人の作品もいくらか焼いて下さるのだそうです

ただ窯のどの場所になるかは分からないけど、とのことでした

(もちろん有料だそうです。詳しいことは伝産に確認して下さいね

 いつもながら、オイラは責任を持ちませんよ 笑)


さてさて楽しい作陶が終わり、選んだ釉薬ですが

徳利が織部の掛け分け

半筒茶碗が志野

焼酎茶碗が織部黒です

(徳利と志野茶碗は創陶園さんの方で絵付けもして下さいます ! )

実は最初、徳利は掛け分けが好えなぁと思いつつも

表面を均していなかったので、絵付けはし難いやろうし

やっぱ総織部にしとこ と総織部をチョイスしていたのですが

先生の方から織部の掛け分けにしたら、と御提案頂いたので

もう喜び勇んで織部の掛け分けにして頂きました


あ、そうそう釉薬は他にも

鼠志野にさくら志野、灰釉、天目に黒織部の掛け分けなどもあります

さくら志野の茶入とか好いかもなあ


貴重なお話を聞かせて頂きつつ

楽しい作陶体験をさせて頂きました

創陶園さんありがとうございました


織部の里公園を後にして下呂を目指す

まったりと休憩しつつ 3時間で下呂

まずは温泉に、ではなく

下呂温泉合掌村へ

そう、円空仏がお目当ってなのです !


800円を払い合掌村の中に

写真を撮りつつ萬古庵へ

直ぐに二階へ

二階へ上がると円空仏が出迎えてくれる

一、二尊拝見したあと、周りを確認すると撮影禁止のマークがない

もすかすて・・と一階に下りて尋ねると

写真を撮らさせて頂いてもよいとのお返事

おお !! (あ、勿論各自御自身で許可を頂いて下さいね)

のんびりと写真を撮らさせて頂く

もう本当に、有り難いことです

個人的に良いと思ったのは

地蔵大菩薩像  小川観音堂

稲荷大明神像  少ヶ野住吉神社

神像白山妙理大権現像  小川神明神社

青面金剛神像  松田栄進氏

薬師如来像  福井好隆氏

富士浅間大菩薩像  小川神明神社   です

地蔵大菩薩像は見応えあるわぁ


円空仏を拝見した後、小腹が空いたのと

長々と写真を撮らさせて頂いたので

一階で甘酒ぜんざい (ノンアルコール)を頂く

甘酒が結構おいしかった

餡も自家製で甘みが変に強くなくて好かったです

600円ほどやったかな


萬古庵さんでかなりの時間を過ごした為

残りを駆け足で回る

しらさぎ座の影絵が見られなかったのが

ちくと残念さん


合掌村を出て下呂温泉白鷺の湯でしとっ風呂

あー、さっぱりしたー の後

お次は福井を目指す

今宵は勿論、車中泊でーす