咲楽 女流◇展vol.6

hirunesai2013-11-02

9時過ぎに家出

途中朝飯を買い食いしてから

のむびりと牛窓方面へと向かう


寒風陶芸会館着

今日より開催の寒風陶芸まつりにちょいとだけ寄らせてもらう

寒風作家協議会の作家さん達の作品を拝見した後

鴟尾を拝見

100%寒風の土 ( 山土 2割と堆積粘土 8割 ) を使い

古代に寒風で焼かれていた鴟尾のデザインを模して復元

それをけらもすの先生方が窖窯で強還元焼成したもの

なかなかに力強い出来です


この強還元焼成

先日澁田先生に伺ったお話では最後に大量の炭を入れ

隙間という隙間を塞いでしまうという方法

それでも何処かから空気は入るもので

窯を開いたときには炭は全て燃え尽きていたのだとか


その後展示即売会の方へ

以前から気になっていた作家さんの備前焼を見たかったんだけど

その作家さんは出されていない様子なので

そそくさと退散、残念なり


寒風陶芸会館を出て、倉敷へと走る

中央画廊さんへ

開催中の女流◇展vol.6


良くも悪くも男性の作り手さんは、やや技術に拘る

そこに主張を感じることが多いけど

咲楽の先生方の作品に取り入れられた技術はさり気ない

そのさり気なさが器に明るさ可愛らしさを添える


山村富貴子先生の犀

入り口直ぐ左手の展示台の上に他の器達の中に潜んでいる

潜んではいるけれど穏やかにそこで

確かに息吹いているような存在感


福田路子先生の角皿

綺麗に融けた胡麻

飾っているだけでも周囲を明るく可憐な雰囲気に変える


明るいものから渋いもの、かわいいものからちょっと洒落たものまで

日常使いのものとしてはもちろんですが

これはあの人にプレゼントしたら似合うかも、と

ちょっと想像しながら見るのも楽しい


で、頂いたのは上堂智子先生の小皿

真ん中に大きなまんまるなボタと緋襷

周囲には咲き乱れる飛び胡麻

緋襷の藁が白い糸胡麻に

それから飛び胡麻が藁のあった部分でだけ一繋がりになり

そこだけが周りと異なる流れの胡麻になっているところ

玉垂れとはまた一味違う胡麻の景色

緋襷ならぬ胡麻襷  ( 出任せです  笑 )

飛び胡麻の中に白い糸胡麻と胡麻襷がよい変化に


もう一つ、泉裕理先生のぐい呑み

外は先生お得意のカフェオレボールっぽい焼け

白っぽい肌に口縁の濃い茶色

緋襷の藁の置き方が相変わらず秀逸

見込みは古色の真鍮のような色のカセ気味の胡麻がたっぷりと

この見込みの胡麻、一見ゴツゴツしている様に見えるけど

指で撫でると見た目ほどの引っ掛かりが無い

水気を含めば穏やかで何処か懐かしく煌めく


2つで3700円でした

ありがとうございます

咲楽の女流◇展vol.6は 10日 (日) までです

美観地区にお出かけの方は是非お立ち寄り下さい