フィールドオブクラフト倉敷,咲楽グループ展

hirunesai2014-05-18

昨日土曜日のこと

倉敷でまったりしてまいりました


朝方 1時間弱の仮眠

風呂屋でしとっ風呂浴び浴び

そして 8時半過ぎに着倉敷市芸文館

地下 Pに車を停め

開場 1時間前の会場に乗り込む


フィールドオブクラフト倉敷

今年で 9回目だそうですが、オイラは初参戦です

出展者がまだ準備されている中、結構見て廻っている人が多いな

オイラものむびりと見て廻る


兵庫の鋏屋さんの鋏がとても良い音を出す

鋏は頻繁に使うことがないので頂戴はしませんでしたが

とても素敵な音でした


のむびりと見て廻りつつもお目当ての作家さんのところへ

てつむぎ ており

  スタジオ アユンク  さん

カンボジア産のオーガニック綿を、手紡ぎ、手織りで

作品にされている菅野あゆみさんのブースです

和歌山の田辺市龍神村から

染めは同じく和歌山のニワカヤマさんの手による

天然灰汁発酵建ての本藍染

正直、布系とか木系は、よぉ分からんがぁなのですが

アユンクさんの作品の日の光に当たったときの艶や光沢は美しいですよ

オイラが布素人過ぎて詳しいお話は聞く術がなかったのですが

菅野さんの布への愛情の様なものは伝わってきます

包む布 ( 32cm×32cm 5000円 ) を頂戴しました


作品と共に頂いた栞より

時を経てゆっくりと変化していく、綿の風合いと藍の色を楽しみ、

ご自分の布に育てていただければ幸いです


アユンクさんのブースを出て何軒か見ていると

突然に菅野さんが

「これ、どうぞ」とみかんをくださる

「和歌山のみかんです」と

少々吃驚しましたが、小さなサプライズ

ありがとうございました

後で頂きましたが、さっぱりとしたおいしいみかんでした


その後も見て廻りながら、やっぱり気になるのんは

焼きもん

陶磁の方のブースもちょこちょことあんにゃけど

どうも、クラフト系の作家さんのんて

こう、なにか、もうひとつ、びびっと来るものが

まあ、単に好みの違いってだけなんだけどね

実際に好いなあってのも幾つかあんにゃけど

買った ! までは行かない

とか、もやもやしていたら

来ましたわーーーー !!

川口武亮さん、佐賀の作家さんのブース

久々に食い付いた  笑

粉引や三島手の焼き物達

片口も好いけど、やっぱ酒器でしょ

4つある酒器の内 3つ欲しい

お金ないけど 3つ欲しい

もう そんな勢い   笑

そして迷いに迷った挙句に

灰釉三島手の酒器、3456円です


頂いたものは松灰の灰釉だそうです

薄っすらと青とも緑とも言えぬ釉の色が

貫入や印花の部分の白、そして土の斑と重なって

とても穏やかに涼やかです

どことなくに高麗の象嵌青磁を思い出していました


川口さんは有田で作陶されているそうです

土は唐津系の土に福岡の土を少しブレンドされたもの

窯はガス窯

曰く、少しぼやけたような三島手がお好きだとか

松灰の他に樫灰のものありましたが、そちらも好いですよぉ

土と釉薬、貫入の織り成す眺めがとてもいいです


再びのむびりとふらふら

ワークショップのコーナーへ

松江のてわるさウィークのときもそうだったけんど

ほぼ、子供と女性

まあ、気にしません  笑


[革] 革でつくる動物や髪かざりに決定

キーストラップと髪かざりとありますが、もう一つ

動物園、なるものが

革で簡単な動物を作るというもの

その動物園で動物を作らさせて頂く事にしました

お値段は、動物 1つなら800円ですが

+の200円でもう 1動物作れます

ということで、1000円支払ってくじらとへびを作ることに


手順は

まずサンプルの動物をなぞって革に形を写します

鋏で切ります

目など必要なところにポンチで穴を開けます

消しゴムでなぞった線を消します

刻印や線描きによるフリーハンドの模様入れなどで

好みに仕上げていきます

キーホルダーなどにしたければ革の紐を切って

その紐でもってキーホルダーなどに仕上げます

その際小さ目の革をビーズのようにして紐を飾り付けることも出来ます

こんな感じかな

注意するのんは、鋏で切るとき

薄い革は別にどうってことないけれど

ごつい革は結構な力作業

安全作業で


で、この作業を教えて下さったのが、最初は女性の方

( 平林陽子さん御本人でしょうか ? 違っていたらすみません )

途中から男性の方

( 平林さんの旦那さんでしょうか ? )

そして、最後のキーホルダーの紐のところで受付をしていた

ボランティアの女性 ( 美術系の大学生 )になるのですが

この大学生の子の言われた通りに結び目を作り

紐を引っ張る・・・と、結び目が・・・解ける  笑

あれ ?! オイラが間違ったのかな

と、もう一度教えてもらいながら結び目を作り直し

紐を引っ張る・・・解ける  笑

え ?! まさかのマジック教室 ?  笑

それを見ていた男の方の先生がきちんと教えて下さり無事解決

今度、ネタで使わさせてもらうわ と、笑いながら言われる先生


後でお風呂の中で考えたんだけど

要するに、蝶々結びの輪っかを片方だけ作り

その輪っかにキーホルダーにする為の金輪を通しておくだけのこと

その片方の輪っかの方の紐も引っ張れば当然

結び目は解ける  笑


まあ、なんだかんだと無事完成

大学生の子にお礼を言いながら、また会場を見て歩く

因みにこの大学生の子、10月になって急に進路を美術系に変更

それからデッサンやらなんやらを勉強して大変だったとか

なかなか頑張り屋さんですな

いろいろな経験をして下さい


腹が減ったので飲食店のブースを見ていると

すぐ側で羽音がしたと思ったら、鳥が

頭の上に舞い降りる  笑笑

飲食店のブースに並んでいた女性曰く

「その雀、先刻も別な人の頭に留まってましたよ」と教えて下さる

つか、雀だったのか  笑

頭の上に居るから、俺には見えん  笑

直ぐに飛んで行くだろうと思っていたけど、飛び立つ様子もないので

頭上に手を伸ばし捕まえることに

それでもこの雀、逃げる様子がない、どころか

指に自ら乗ってくる始末  笑

手乗り雀  笑

取り合えず手乗りの状態で写真を撮り、杭の上に降ろしてやる

この子、多分人間に飼われてたんじゃないかな

あまりにも人間に慣れ過ぎてる

あんまり人間なんかに近付くんじゃないよ


サンドイッチを食べて、今度はカメラ片手にもう一回り

途中微妙〜〜に頭痛

日射病まではいかんけど、日射病気味

木陰のベンチで暫く休憩

休憩後天満屋へ向かう

なんやかやで 4時間少々楽しませてもらった


天満屋へ来たのは

1階、エスカレーターのすぐ傍で開催中の

咲楽のグループ展を見るため

今回は釉薬物もあります


中平先生の説明を聞きながら拝見

天満屋の店員さんも説明して下さり・・・

と、思ったらーーー

咲楽の作家さんでしたーーー

大いなる勘違い、大変失礼致しました

いや、中平美鈴先生と竹崎洋子先生のお姿があったので

咲楽の先生方は 3人も居られへんやろと、無意識に思い

てっきり店員さんだとばかり・・・

釉薬物を薪窯で焼かれている上山奈穂先生御本人でした

申し訳ありませんでした


上山先生の釉薬

会場に置かれているのは、志野、黄瀬戸、トルコ釉など

薪で焼き上げるのでなかなか微妙な色味です

土は信楽の土と仰られていたかと思います

個人的にはトルコ釉の青がきれいでした


中平先生、最近は粉引を焼くのに電気窯を 3度焚かれたとか

1回目は還元がかかり過ぎた ( 還元はガスでかけられるそうです ) 為

釉薬の先生にアドヴァイスを頂き、2回目の窯焚き

すると 2回目は酸化になってしまい

そしてもう一度と、3回目

するとまた還元がかかり過ぎた

と笑いながら楽しそうにお話される

釉薬の先生に、そんなもんだ、と言われ

還元のかけ方には納得出来なかったけど

その、そんなもんだ には納得した、とまた笑いながら

本当に自然体で素敵な御方です

自然体だけど、控えるところはきちんと控え目にもされる


kurashiki ( で、合ってたと思う ) と象嵌 ( かな ? ) で

文字が入れられた備前焼のストラップがある

若い子から大人まで、幅広い年代の女性がかわいい感じに使えそうな

備前焼のストラップ

同じ女性目線の焼き物と言っても当然に

咲楽の先生方お一人お一人に持ち味がある

こういう幅広いかわいいセンスや感覚は竹崎先生お手の物だと思う


今回は花器が良い

特に大物の花器は見応え十分


ぐい呑みと徳利のセットがある

このぐい呑みが、好い

コロガシなんだけど、抜けの部分の緋色の出方が

すご好い !

勿論、徳利の方も良いのだけど

でも、クラフト倉敷でしっかり散在したてのオイラ

つか、ゴールデン 4日間で島根と萩、先週は今治

立て続けに散在したオイラにセットは・・・くっ


許される予算内で欲しいもの買えるものを考えながら

展示スペースを廻っていると、店員さんがいろいろと説明して下さる

と、思ったらーーー

咲楽の作家さんでしたーーー

大いなる勘違い、大変失礼致しました

いや、中平先生と竹崎先生と上山先生のお姿があったので

もう流石に作家さんは居てはらへんやろ

店員さんやろ・・・と思っていたら

登り窯で備前焼を焼かれている辻多恵先生御本人でした

申し訳ありませんでした

つか、この日 2度目とか  笑

因みに先程書いた酒器セットは辻先生の作品

やはりあの緋色は一窯て数点だそうです

緋色から白っぽい色へのグラデーションの抜けが美しいぐい呑みでした

お酒好きの方は是非


で、最終的に選んだのは

泉裕理先生の自然練り込みの酒器

聞き忘れたので今年の作かは不明

ただ毎年春に焚かれていたので新作かなと思います

会場に置いてあったものしか拝見していませんが

( 新作であるのなら ) 今回は胡麻をセーブ気味にしたのかな

細かな胡麻が多い作品が多かったし

お皿などは胡麻よりも、土自体の色の変化を見せるものが

多かったやに思います

若干というか微妙に赤味に寄った感じがしました

( 飽く迄、今年の作品であるならという前提で

 会場の作品を拝見しただけの、オジン、いや、個人の感想です )

因みにですが、この泉先生のお皿などに使われている

赤い土の

酒器 ( 大きめ ) を待ち望んでおります


それからもう一点

辻先生の小皿

細かな布目に薄い緋色

ボタの部分に桧垣のような 3本の緋襷

明るく穏やかな月夜を思い起こすような焼け


2点で5400円の支払いを済ませ

天満屋を出て、再びフィールドオブクラフト倉敷の会場を通り駐車場へ

駐車場を出る頃には、既に15時半近く

そりゃ、日焼けもするわ  笑


岡山市に戻り、ちょいと弁当を買い食いした後で

2時間半程睡魔に屈す

まあ、1時間弱しか寝てへんやったから


風呂屋に行き、からの本屋へ

小林秀雄氏の対談本を 2冊

やっとオイラも小林秀雄氏の本が読める様になったか


本当に充実した休日でしたー



画像は左から泉さん酒器、川口さん酒器、辻さん小皿です