昨日から始まっている、小橋先生の
小橋順明 作陶展
〜 急須・細工物の香炉を中心に 〜
にお邪魔させて頂きました
4階の美術画廊に伺い、拝見していると
先生の方から声を掛けて下さりご挨拶
お会いするのは去年の 2月末の岡山の天満屋さん以来
伝統工芸、アート ( という括りでいいのだろうか ? )
それから最近では QUIET HOUSE など
複数の分野で多方向に展開する小橋先生の仕事
それらが、それぞれに纏って来たとのこと
これからこれらの仕事が如何纏り、如何交わり、拡がり
深まり、変わっていくのか楽しみです
・・・などと利いた風な口を叩いておりますが
大して分かっちゃいません、相変わらず 苦笑
オイラはその時その時の小橋先生の仕事の中で
いいと思うものがあれば頂くというだけの話なのです
伺った話など
炭化は電気で。登りで炭化をやると、特に急須は薄造りで
ボコボコになってしまうので、とのこと
ミニ窯はガスや炭を想定。主に磁器などを考えておられるとか
( 登りなので ) 窯はぎゅうぎゅうに詰めた方が様々な焼けが出る
大きめの細工物の需要はそんなにあるものでもないので
気の向くままに作って、良いものが焼けたら個展などに出されるそうです
ただ、お好きな方はかなりお好きなのだそうです
さてさて、今回の個展作品ですが
緋襷の上がりが全般にとても良かったです
小橋先生的には緋襷は良いものが出たけれど
青備前の地がもうひとつだったのと
青備前の中でも黒い地に金色の緋襷のものの上がりが
もうひとつだったので青備前の幅的にもうひとつ、とのこと
難しいですね
黄胡麻、特に大き目の作品の黄胡麻の質感や
玉垂れの流れ方がとても美しい
それから形も素直な感じの形が増えていた気がします
形に関しては ‘ 昆虫 ’ や QUIET HOUSE の影響もあるのでしょうか ?
加えて方向性への手応えのような心理的な部分とか ?
などと少し妄想
細工物の雰囲気も変わって来たやに
ただ、少し小橋先生が出ているのかな ? と感じたり
個人的には出ない方がいいと思っているだけなのですけどね
小橋先生がどちらの方向で、あるいは全然気にしておられないのかは
伺っておりません
急須類に関しては最早申すまでもなく、です
といいますか、既にオイラには分からないレヴェル 笑
急須類の焼け、フォルム共に一段とヴァリエーション豊かでした
特に個人的によかった作品
大獅子 形の出来の良さも当然ですが、この焼けの質感
大きな細工物でああいうねっとりとした焼けの肌はなかなかに
花入れ 素直な形。焼けも金彩が利いていたりでなかなかの焼け
灰被り急須 DMの灰被り急須ももちろん良かったのですが
個人的にはその隣りの殆どが炭色の焦げに覆われて
その中に ポッ と小さく抜けのある灰被り急須の方がより好みでした
いずれにしても小橋先生の薄造りの急須であれだけの灰被りのものは
そうそうには
そして頂いた物ですが、瓢の徳利を頂きました。13000円程
兎に角一目で、これやわぁー、みたいな感じでした
灰被りのころがしなのですが色、形両方共に魅かれました
まず色ですが、かなり白っぽーい青といいますか
少し青みの乗った明るい灰色と申しますか
どことなく年末に山梨で見た富士のお山を思い出させるような色合い
それから形 ! 形 ! です
瓢の下側の膨らみの形とそのなんともゆったりとした張り
抜けの位置、形、上の膨らみとのヴァランス
もうこの辺りのまとめの良さは小橋さんのものですよねぇ
小橋先生 ありがとうございました