〝 それ 〟

以前、陶芸体験をしていたときに

無心といったらいいのかな、そんな状態になったことがある

先生は席を外されていて、一人で自由に

手捻りで作らせてもらっていた時のことで

かなり夢中で作っていたのだろう

その時の話

 

自分がつい今し方、無心 “ だった ” と気が付いたのは

その無心状態から覚めてしまってからで

その無心から覚めた状態というのが

すべてが真っ白で、白以外に何も見えていずに

自分の呼吸する音だけが聞こえている

という様な状態

そして、その様な状態になったときにはじめて

え ?!  今、まったく無意識で作っていた

と、気が付いた

 

「 弓と禅 」 オイゲン・ヘリゲル氏 著

を読んでいて思い出した

 

〝 それ 〟だったのだろうか ?