怒りを否定しない

日産が不適切な検査を

公表後も継続

 

日産さんだけではないですけどね

同業界だと三菱さんとか

他業種でも最近の神戸製鋼さんとかね

 

結局、 コストカット崇拝的に

無駄ではないものまでカットしてきたツケという部分と

使用者側の利己的な拝金主義と倫理観の低下ですかね

 

今読んでいる池波正太郎先生の 男の系譜 に拠ると

徳川家康なんかは冬でも素足でいたそうです

皸だらけで

戦国大名なんかも普段は非常に質素な暮らしを

しているものが大部分だったとか

そうでなくては、いざというときに

下の人間は働いてくれないのだと

また農民などでも一揆で実力行使をしていたのだと

昔は下の人間も、怒っていたのだと

それに比べると今の人間は怒らなさ過ぎる、といった

趣旨のことが書かれている

今の日本の様に、上の人間は中身なく威張り散らして

下の人間は全うな意味での反抗、公の反抗をしない

 

今の人間はね

私的な感情の怒りについてはすごく喧しい人間が多いくせに

公の怒りにはとても鈍感になっている

そりゃあ 上っ面な人間ばかりになりますよ

 

なんかね、瞑想や座禅なんかで

心を静め怒りをコントロールし・・・みたいなの、ありますよね ?

あれね、確かに大事なことですよ、感情のコントロール

だけどね、あれはコントロールが必要だということであってね

怒りと上手に付き合うこと

怒りの元を見つめる、向き合うこと

怒りを受け入れること

それらを否定している訳ではないんですよ

そこを否定しちゃうから、公の怒りに対して鈍感になり

無関心でいられるんじゃないかな

公の怒りなしでは恥というものが非常に見え難くなる

 

怒りを受け入れ、心の静かな部分とヴァランスを取らないから

塩梅や加減ができない

そうしなきゃいけないことというのは

怒りだけではないでしょう