山中で木地挽き体験 !

昨晩は山代の古総湯に浸かった後

加賀温泉近くのマンガ喫茶で一夜を過ごす

未明にマンガ喫茶を出て

加賀温泉駅の待合室でバスの始発待ち

7時過ぎのバスに乗り、30分程で山中温泉 BT に到着

そこから芭蕉堂へと向かい

早朝の遊歩道を散策

雨が降った後だからだろう

増した水嵩とそここで勢いよく流れ出す山からの水が

ここ鶴仙渓の美しい景色に雄大さを添える

まだ紅葉はほとんど見られないが

紅葉のシーズンはとても美しいのだろう

 

遊歩道を途中で外れ菊の湯さんへ

うーーーーーん、強い

本当に湯当たりしそうな強いお湯だ

脚湯だけでも汗がポタポタだ

身体の芯の疲れがじぃぃんと出てくる感じ

湯当たり寸前まで浴室で楽しみ

脱衣所で汗が収まるのを暫し待つ

 

温泉街のお店を冷やかしながら南へ歩く

温泉街を出て、そういえば朝飯がまだやったな

腹に収めたんは菊の湯さん前の飲泉だけやし・・

道の駅ゆけむり健康村に寄り

菊の湯温泉たまごと加賀産のお芋を使ったスイートポテトを

購入して歩きながら食べる

直ぐ食べますと言えば温泉たまごには

カップと塩を付けて下さいます

 

菊の湯さんから歩いて 30分程

ろくろの里に

始めお店を間違えつつ ( お忙しいのに失礼致しました ) も

無事、というよりもギリギリに

ろくろの里 工芸の館に到着

案内後中に入ると

女性の職人さんが轆轤で木を挽いておられる !

今回の旅の前に少し山中漆器のことを調べたので

最近では女性の木地師さんも居られるということは

知っていたのですが

やっぱり実際に目の前で作業をされているのを見ると

あ、ほんまに女性の木地師さんが居られるんやなあ

と、吃驚してしまいました

そして、こちらの女性の木地師さん

( 現在はまだ修行中の方だそうです ) が

本日の木地挽き体験で指導して下さる方

( すみません、お名前を聞きそびれてしまいました )

 

まず、挽くものを選びます

体験だとお椀、丼などの 4種類から

拭き漆で仕上げて送って頂くときの

送料なども掛かりますので体験料は

3000円台~5000円台くらいです

( 送料は着払い )

それから、4種類から、なのですが

実は更にお椀だけでも 10種類くらいあるので

選ぶのに結構迷えます

 

挽くものが決まったら

展示してある作品等を拝見しつつ

準備が整うのを待ちます

準備が出来ましたら、声を掛けて下さるので

轆轤の傍に座ります

座ります、なのですが床より下に椅子がありますので

高低差が結構あり気を付けねばいけません

座ったら足元にある木製の 2本のペダルを片足で踏み

実際に轆轤を回転させます

踏み込みは一杯まで踏んで下さいとのこと

2本のペダルはそれぞれ反対向きの回転になっています

 

次にろくろ鉋の持ち方、木地への刃先の当て方の説明です

ろくろ鉋は治具の溝のところに置き左手の指を使って

溝からずれない様に確りと固定します

この溝を支点にして刃先を上下左右に動かします

大きく動かさなければならないときは

鉋を治具に乗せたまま治具ごと動かします

それから鉋の身体に近い方、持ち手の側は

右脇から右鎖骨の下の辺りになります

刃先は鉋によって当て方が違う様なので

その時その時に説明して下さいます

 

そして実際に外側のラインを削ります

削りながら刃先の動かし方を説明して下さいます

外側のラインを出して行く時は四角に動かします

最初に刃を当てる位置の下側に刃先を持って行き

刃先は右斜めに向けておきます

刃先を上に動かして刃先を木地に当てます

そのまま刃先を右に動かして木地を削りつつ

狙いのラインを作っていきます

ある程度右に行ったら刃先を下に動かし

木地から離します

そして刃先を離したまま先程最初に刃を当てた位置よりも

少し左側に刃先を持って行きます

そしてまた刃先を上に動かして木地に当て~を

繰り返していきます

上、右、下、左の四角に動かします

注意点としては二つ

一つは外側のライン出しのときは必ず

鉋の刃先を右斜めに向けて置く

そうしないと刃先が引っ掛かり気味になり

削れ過ぎてしまいます

もう一つは力まない

刃を当てればいい感じに素直に削れていきます

こちらも変に力むと削れ過ぎてしまいます

といったことでしょうか

 

ある程度外側のラインが決まったら鉋を替えて

高台部分です

高台の直径、高さを削り決めます

 

高台もある程度出来たらまた鉋を替えて

外側の線をきれいに滑らかな線になるよう

仕上げていきます

この時一緒に高台脇等もきちんと仕上げます

 

ある程度仕上がったら職人さんに

更にきれいに仕上げてもらいます

 

仕上げが済んだら一度轆轤から外します

そして電動の彫刻等でサイン等を入れます

これはどちらでもよく

入れなくてもよいとのことでしたので

オイラは入れませんでした

木目の美しさが損なわれそうだったので

体験の材は欅でしたがとても美しい木目でした

 

さて、体験はここまでです

残りの内側、高台内は職人さんが削って

その後拭き漆で仕上げをして送って下さいます

1週間程度で とのことなので割りと直ぐですね

楽しみです ! !

 

今回の体験は正直に申しますれば

殆ど職人さんに手伝って頂きました

千葉県の御出身で山形の大学卒業後

石川県で木地挽きを学んで 6年程になられるそうです

体験中 ガガガ と削り過ぎたりしても

落ち着いてきちんとリカヴァリーをし

きれいに仕上げて下さいます

私のような素人から見れば素直に

凄いなあ、と思うのですが、彼女は

「体験の方のお相手をずっとさせて頂いているので」と

謙遜しておられました

今の自分の技術に対しての今の自信

木地師の技術に対しての現在の自分の位置

少しずつだけど身に付いてきている

出来るようになってきている

もちろんもっともっと勉強しないといけない

という自信と自分の位置が分かっておられるのでしょう

また分かるようになってくる年数なのでしょう

お師匠さんの辻先生は多くのお弟子さんを

育ててこられた方とのお話ですので

数年後には彼女も山中の木地師として

活躍されておられることでしょう

 

体験後暫し漆の作品を拝見

拭き漆によって更に引き立てられた

木目や杢の美しさにうっとりと見入ってしまう

 小振りなワインカップ ( 3000円 ) を頂きました

そして支払いのとき、南斗 ! 先程のオイラの体験作品が

既に内側の削りまで済まされている

速っっ ! !  &  吃驚 ! !

 工芸の館さん職人さんありがとうございました

 

帰りも道の駅ゆけむり健康村に寄り

菊の湯温泉たまご等を購入

5個入り

 

さて、予定では少し漆器を見て歩き

菊の湯さんにもう一度浸かってなどと思っていたのですが

楽しい体験もしたし、山中の漆器

既に工芸の館さんで購入したし、ということで

加賀温泉駅近くまで戻ることに

 

駅近くの回転寿司屋 太平さんでお昼ご飯

やっぱりお魚新鮮

カニみそおいしい

後、梅肉、大葉、長芋の太平巻きがさっぱりとしていて

good !  でしたよ

 

昼食後、加賀大観音をお眺めしつつ駅傍に戻り

アルプラザ加賀さんの加賀百撰街で

土産物を物色した後

15時過ぎの電車に乗り込み、爆睡

乗り継ぎ待ちの武生で一度下車をして

スーパーで弁当などを購入

その後順調に敦賀で新快速に乗り換え

20時頃南草津マンガ喫茶に入る

明日は京の都

  

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 一段目 頂いたワインカップ

二~五段目左下 鶴仙渓

五段目 左から二番目 菊の湯前の飲泉 ろくろの里

    木地挽き体験をさせて頂いた轆轤

 

体験の作品は写真撮るのを忘れてた  苦笑

まあ、届いてから載せます