辿り着く

深夜勤前 4時間程眠って目が覚める

もう一眠り と思うが寝つけない

以前から気になっていた右手人差し指に癒気をしてみる

第一関節が向きや力加減によって痛む


特に何も感じなかったのだが

指を胸の上に置いたとき胸が詰まる

丹田のあたりに持っていくと

息が止まる


しばし呼吸に注意を向ける

息が詰まるところ、止まるところで呼吸が楽になるまで身体に任せる

暫くすると呼吸がどんどん変化する


呼吸は全ての骨と筋肉が関わっているらしい

身体の歪みや体意識のズレに気付く

不思議な感覚を感じる

水が地面の低いところをただ流れているような

風が洞窟をただ通っていくような

息を吸ったり吐いたりではなく

呼吸が自然と流れていく

今吸気なのか呼気なのか


余計な事をしなくても人の身体にはこれだけのものが備えられている

あぁそうか

白隠禅士の軟酥の法を思い出す

人は何もわからない

福岡先生の言葉をおもう


あいも変わらず人間は

知識や技術を振りかざし

科学というフィルターでものを見る

原点は常にそこにあるにも関わらず


ここまで辿り着いたことが ほんの少し感慨深い

正しいのか、間違っているのかはわからないが

良だ