女性を見て「あ、この人いいな」と感じるのは
“たからない人”。
“たからない”とは金やモノだけではない。
愛とか思いやりとか、すべてをひっくるめてたからない人がいる。
男女の関係では、相手の愛情を試すためにいろんなことをする。
それを“愛”だと勘違いしている人もいるが、そんなものを出してこなくても
愛の深さを感じさせる人がいるのだ。
たからない、ねだらない、そういう女を見ると「勝てないな」と思う。
この“たからない”とは“欲がない”のとはちょっと違う。
たかってこない女には、自然とこちらから何かをしてあげたくなる。
やってもらって当然、愛があれば当たり前、という考えの女に対しては
とてもそんな気持ちにはならない。
桜井会長
男性はどちらかというと権力や地位にたかりますが
女性は精神にたかる人のほうが多い。
そして男女問わず言えるのは
そのほとんどが自分がたかっているとは露も思っていないということです。
“愛情”という、現代ではすっかり薄汚れてしまった言葉のもとに
たかり合って苦悩し合っている男女のなんと多いことか。
それにしても性別に関係なく、この“たからない”という態度は
一つのきっぱりとした生き様、意気地を表した言葉だと思います。
今の日本は相手から愛情を引き出そう
もっと言えは引きずり出そうとする人ばかりになってしまいました。
“愛”を勘違いし、履き違えているという事実をわれわれはいまだに
認識できないでいます。
名越先生
未知の力を開く! より