またか
どんよりしたものを感じる
ああ、そうか と思う
やっぱりこの人が見て見ぬ振りをしてきたから
継母のおかんが露骨に八つ当たりやら嫌がらせをしてこられたんやな
親父が、お前の所為じゃ と言わんばかりに
ミーが帰って来ん
死んどるかもしれん と文句を言ってきた
だから ?
もちろんミーが死ぬのは嫌やし
居なくなるのも寂しい
だけど猫が外に出てぇ〜 言うて
外に出してやって
それで帰ってこん
それは、猫の責任
猫の自由と責任
対等に付き合うってそういうこととちゃうのか ?
相手の自由と責任を尊重する
ペットである猫と家族の一員として付き合うとき
人間と同じ様に接するのか
お互いのルールを尊重しながら対等に家族として遇するのか
猫には猫の、人には人のルールがある
相変わらず区別が出来ない
それこそ、首に紐でも付けとけば
それ以前にどうしてミーが出ていったか、考えたら ?
麦が来て大分我慢してたからじゃないの ?
家族の注意は明らかに麦の方へ
寛ごうにも麦がついて回り、絶えずちょっかいを出してくる
もちろん麦は悪くないよ
以前、出かけるのでミーを部屋の外に出そうと抱き上げた時
目茶苦茶嬉しそうに甘えてきた
そんな素振りも気配も全く見せていなかったので少し驚いた
人間ばかりか犬や猫にまで自分の価値観を押し付けんと気が済まんのか
押し付けるというよりも、自分の価値観の支配下に置こうとする
うんざりや
昔、親父が足を怪我して俺のスニーカーの踵を潰して履いた
別にそれ自体は ああ、そう と言うだけの事やった
台所でおかんが親父に
(勝手に靴を潰したので、俺が) 文句言んじゃけぇ と言うと、親父が
あいつは 文句言わんわ ! と言った
その口調は明らかに わしの言う事は何でもきくんじゃ、それが〈当然じゃ〉
と言うニュアンスやった
子供と一人の人間として接するのか、自分の所有物かのように支配下に置くのか
なんにも変わっとらん
〈子供やこぅ二三年生ぐらいまで、犬や猫と一緒じゃ。叩かにゃあ分からん〉
と言うてた。実際に平手打ちぐらいはされたし(別に酷くはないが)
煙草でヤイトも2,3回くらいされたかな
とりあえず正論を並べ立てて小一時間、泣くまで止めない
そういう風に怒られていない弟妹は、それが少し羨ましい事のように言うが
本当のところ(ゼロとは言わんが)愛情というようなものは半分なかったと思う
まあ、親父も家族というものを肌で知らんから、しょうがないとも思うけど
どっちにしろうんざりやな
あほくさ
ミーが元気でありますように