日本六古窯名品展を見に
一堂に会したものを見ると
素人目で見ても、多少なりの違いが分かり面白いものです
瀬戸は早くから施釉陶器として、また形的にも
中国に倣ったものも多く、六古窯の中でも少し違いますが
時代を経た灰釉鉄釉も好いですね
今回は瀬戸・美濃の括りで志野織部なども
(実質すぐ近くですし、陶工の系譜や行き来も)
越前は自然釉が割合に厚く
常滑は平安時代のものには若草色の自然釉が結構掛かっているのに
時代が下がるとそうでもない
後は土の色味や質感の違い
やはり(特に桃山以降の)備前の土は色幅に恵まれている
(飽くまで今回の展示品に限る、私個人の感想です・・
特に常滑あたりに関しては、あまり・・・です
後、越前焼が茶陶とあまり繋がりがなかったという事には吃驚しました)
形を比べつつ見るのも面白い
特に室町以前の壺や甕などの大物
備前だけ線や形が違う気がする
当時だと山土が多かったから、土の関係 ?
この辺も詳しいわけではないので何とも・・なのだけど
今日益々、古備前が分からなくなった
まぁ、現代のものも分かってはいないのですが 笑
備前だけでも違う
鎌倉・室町、桃山、江戸、近代、現代と見てみると
それぞれが全然に違う
今の備前はヴァリエイションも多く、焼けも贅沢なものが多い
只 不図、贅沢に過ぎる気がしないでもない
1階から4階まで見た後
再び2階の古い壺達を眺め
備前の二石甕の真っ白になった胡麻と色濃い黒の器胎を見て
美術館を出た