エンドファイト

最近の漢方薬は昔ながらのものと違って

有効成分だけを分離して使用されているとか

そういった意味では、現代医療の薬と変わらない


昨日、NHKクローズアップ現代

‘エンドファイト’なる微生物の特集の放送を見た

番組に因ると

この微生物は植物の体内に入り込んで植物の成長を助けたり

病気や虫から植物を守る働きがあるのだとか

研究者や企業は肥料や農薬に代わるものとして

より効果的なエンドファイト探しに乗り出した


リンゴおじさんこと木村秋則さんのリンゴ園の土からは

他のリンゴ園の2倍の種類の微生物が検出された

木村さんが、リンゴが自然の力を十分に発揮できるような

土作りをされてきたためだ


ニュージーランドでは既にエンドファイトの普及に

国を挙げて取り組んでいて、大きな効果が齎されている

北海道美唄市でも稲作に試みられ効果が見られた


ただ、肥料、農薬の代わりとしてエンドファイトを用いる場合は

特定の微生物を高濃度に使用することになるので

消費者に安全性を伝える義務がある

との百町満朗氏(岐阜大学教授)のコメント


大雑把ではあるけど、こんな感じ


番組が終わりに近付くにつれて、違和感が

木村さんはエンドファイトを増やす為の土作りをされてきたのではなく

あくまで、自然の力が発揮できる為の土を作られてきた

その結果として微生物が豊富に棲める土ができあがったという事

なんだよね ?


少し話は変わるけど、松枯れの話

よくマツノザイセンチュウが原因と言われる

確かに直接的な原因はこのマツノザイセンチュウなのだが

一番元の原因は、酸性雨による土壌の酸性化の為に

松の木の根の力が弱くなってしまったこと

植物は根の力が弱くなると、病害虫に対する抵抗力が弱くなってしまう


それほど有害ではなかったものが

自然のバランスの変化の、結果として

有害になってしまった

そのバランスの変化を起こしてしまった酸性雨

言うまでもなく、我々人間の所業だ


特定の微生物を高濃度に用いることは

バランスの変化だ

それは今までの化学肥料や化学農薬を使用するという考えの

延長線上のものではないのだろうか

木村さんは自然の力が発揮されるように

試行錯誤をされてきたのではなかったのか

自然が自然のバランスを保つ為の試行錯誤ではなかったのか