小橋先生窯出し2010

hirunesai2010-11-08

香登の鷹取閑山先生の工房へ

今日から小橋順明先生の窯出し展

銀行やコンビニに寄ってるうちに

開始時間の9時を大きく過ぎてしまう

到着すると既に業者さんが来られている

しまったーー、出遅れたーーー


先生との挨拶もそこそこに

そそくさと徳利を拝見

見始めて直ぐに気になるものが

おっ ! これはひょっとして、渡邊先生のアバター物と同じものでは ?

(先生曰く原理的には同じだと思います とのこと)

これは、絶対にキープ !! 

ちゅーこって、徳利片手に引き続きの拝見


先生がお茶を用意して下さる

風邪はまだ治られていないとか

やっぱり窯焚きはハードなんだなぁ


拝見しながら、聞こえてくる業者さんの話が面白い

やっぱり、基準や目線が違うんだなぁ

今回の窯では、特に徳利の評判が良い様子

とても良いけど、まだ在庫があるしなあ とか

これは、掛け花入れにしたほうが良いわあとか

窯変の徳利がこの値段だと安いなあ

でも、これがこの値段だったら

今の在庫の値段を下げないといけなくなるなあ とか

家は下げるよ とか

なんか、新鮮だー


ふと、業者さんがチョイスして取り置きされているものを見る

去年よりも多い。先生の作品の評判も上がっているようだ


一通り拝見したので

キープして持ち歩いていた、この灰被りの徳利と

あのぐい呑みを・・・ぐい呑みが安いから、もう一品頂こうかな

などと考えつつ、ぐい呑みのところに行くと・・・

あっ

今年もやっちまった   orz

目をつけていたぐい呑みを 業者さんが確りと取り置かれている

去年と同じ轍を踏み踏み

まぁ、しょうがない。別なものを頂こうと

再び、ぐい呑みと睨めっこを開始

でも、選んでいる時間はふわふわ時間だな


2つまでに絞り込んで、そこからまた迷う、どちらも青備前

最終的に器胎の色味がより確りしたものに決める


徳利とぐい呑みを一つずつ

徳利は口元が濃い紫蘇色で、あとは灰まみれの熾まみれ

グレイッシュな青、焦げ

黄胡麻にとろっとろの茶胡麻、黒胡麻

そして薄っすらと緑掛かりガラス化した自然釉

凄げぇーーー

この徳利が6000円 !!

備前ぐい呑み

黒い器胎に少し赤味掛かった金色の緋襷

金色の緋襷が泡立ったようになっていて好い感じ

飲み口も全て金色で上からの眺めも良い

3500円 !!

両方で9500円なのですが1000円引きにして下さり

8500円に !!

すみません、ありがとうございます。


支払いを済ませた後、暫し質問タイム

本日は炭桟切りについて

今まで、何となく分かったつもりでいたのだけど・・

ポイントは3つ

炭が融けること、温度が下がること、還元がかかること

この3つの条件がタイミング良く揃わねばならないのだそうです

単純に還元がかかればいいものだと思っていました

先日温たいむのことをウンタンウンタン言いましたけど

私自身もまだまだでした。お恥ずかしい限りです。すみません

難しいなぁ


先生曰く、分かっていても出来ることは少ない


土の話

先生の場合、基本的に土は2種類

煙道で明るめに焼いているものが寒風の土だとか

もう1方の土は篩や水簸で目の細かさを変えたり

窯詰めの仕方、窯の焚き方で違いを出すのだそうです

でも、焼けはとても1種類の土とは思えない

難しい


他にネット販売の話なども

先生のHPもまだまだ改良されていかれるそうです


気が付けば11時半

今度は閑山先生の工房へ


閑山先生の陶印は

手捻りのものが‘閑山’で、轆轤のものは‘あ’になっています

と、小橋先生に教えて頂く

去年頂いた轆轤のぐい呑みは陶印が胡麻で隠れていたので

全然気が付いていませんでした


少し拝見した後、閑山先生の奥様がお茶を入れて下さる

小橋先生と並んで座りお茶を頂きながら、お話を伺うのだけど

オイラと小橋先生が、なんだか小学校の生徒みたいになってる

普段は優しいけど、怒ると怖い背筋の通った先生の前で

畏まっている小学生の様

ちょっと、可笑しい


奥様は丁度私の倍の人生を歩まれていらっしゃいます

友達はもうのんびりとしているのに

私はまだ働いているのが恥ずかしい と仰られていましたが

素敵なことだと思います


閑山先生も土の種類はそんなに多くなかったそうです

冬になると土屋さんが焼けのサンプルを持って

売りに来られていたのだとか

窯横の原土の奥の方には、昔買った土が今も残っているとか


先生はお客様が来られる時でも

お客様が来られるまで仕事をされていた

よく、朝の5時から土練機を動かされていた


コロガシの話

小橋先生は棚板で工夫をされている


閑山先生の御兄弟も焼き物屋さん

森宝山先生、森風来先生は先生の御兄弟だそうです


風来先生の御孫さんが森大雅先生で

大雅先生の弟さんが小橋先生の同級生でお友達

その御縁で閑山先生のお弟子さんになられたのだとか

先生に弟子入りさせて頂いていなかったら、今備前に居なかったかも

と、小橋先生


オイラも備前陶苑さんのブログで

閑山先生のぐい呑みを見ていなかったら

今現在まだ、備前をうろついていなかったかもしれない

相変わらず備前は後回しにして他の産地に足を運んでいたかも

けらもすの先生方との御縁も今とは違う形だったかもしれない

縁というのは本当に不思議なものです


ぐい呑みを2つ頂く

轆轤のもの。全体に茶色の胡麻が掛かり艶やか

黄胡麻に黒胡麻と青っぽい胡麻が少し

手捻りでコロガシのもの

抜けの部分が薄く明るい緋色

艶やかな緋色の器胎に軽やかな黄胡麻がたっぷりと掛かる

ほんの一部に少し灰色の混じったような茶色のカセ気味の胡麻

見込みには少しの黄胡麻と焦げ

こちらは特に育つのが楽しみです


さて、お値段は

・・・・

○○○○円で

( ゚Д゚) ・・・えっ ?! ○○○○円 ・・・・

?????????

○○○○円 !?!?!?!?!

(;゚Д゚)

・・・・

・・・・

すみません、自粛させて頂きます

安くして下さり過ぎで、書けませぬ

奥様、本当にありがとうございました


小橋先生に見送りをして頂きながら工房を後に

12時半過ぎ

楽しい窯出し展でした

改めて、奥様、小橋先生ありがとうございました



小橋先生の窯出し展は14日(日)まで

時間は 9時〜17時です

力作の急須やビアマグなども良いものがありました

どうぞ、奮って!!