萩 ! その2

hirunesai2011-07-15

(14日の続き)

小春窯さんを辞して、大急ぎで人丸窯さんへ

遅刻〜

13時からお願いしておきながら、30分ほど遅刻です

申し訳ありませんでした


遅れたにも拘らず御家族で御出迎え頂く

お茶を頂きながらお話を伺う

京山先生とこうしてお会いさせて頂くのも2年少し振りになるのですが

以前伺った時の細かなことも覚えていて下さり、吃驚でした


萩焼も茶陶からみやげになった

(うーん、小春窯さんでも同じに言われていたし

焼き物の現状はどこも良くないなあ)


最近は土にまで拘らないところもある

拘っても、それが分かるお客さんが随分と少なくなってしまった

(もちろん先生のところは土にも拘られています)


釉薬は今でも改良を続けている

失敗した時は、また基本の釉に戻り改良していく


最近携帯を持つようになった

万歩計として  笑


窯詰めは火の流れ、雰囲気が均一になるように


窯焚きは今でも思う通りにはいかない


焚きは火が決める

自分は火の手伝いをするだけ


窯の中のことは分からない

自分が窯の中に入るつもりでやらないと


戦時中生れの先生にとっては

技術は盗むのが当たり前のこと

生きる為に盗む


失敗してもその後上手くいけば良い

失敗と思い、そこで止めたら駄目

止めるから失敗になる


15時ごろ体験開始

本日は手捻りで

まずは土のブレンドから

見島土、福島釉薬さんの土、先生のところで取れる土

先生のところより少し奥で取れる土に2種類の砂を混ぜ合わせる

が、なかなか混ざらないーー

その後菊練りを300回


作り始めて直ぐ、先生が図録を持ってきて下さる


3時間少し京山先生や学先生のお話を伺いながら

楽しく作る


学先生はハーフマラソンにも出場されて

次はフルマラソンを目指されているとか

また、子供達にマラソンの指導もされているそうです


京山先生が何かを得ようと

オイラなんぞが作るのを楽しそうにずっと見ておられる

いえ、先生。先生が得られるようなものはオイラには


出来たのはお茶碗3つ

相変わらずの重た手茶碗  笑

先生が萩は釉薬の分があるから、水分を含んだ状態と

焼成後の重さはあまり変わらんよと仰られていたので

かなりの重た手茶碗  笑


桜高台(と呼ぶことを初めて知った 笑)にするのに箆で削っていると

それは手で押えるんだと。でもやり方は何でも良い、と


折角だから晩御飯を食べていけと仰って下さる

いえいえとんでもありませんと辞退しようとするも

結局、御呼ばれすることに

御飯を作って下さる間、またお話を伺う


土練りは作る人に合わせて練る

空気を抜くのではなく、空気を細かくする

固さや粘りを手で感じながら練る

そうでなく回数だけ練っても意味がない


使う人が気に入ってくれるかどうかが勝負


走るときは腕を出来るだけ後ろに引くことを意識すると良い


高いものでも安いものでも性根は同じに作る


百貨店には興味がない

個展なんか始めたら忙しくて

釣りをする暇が無くなる !


最近は焼き物よりも野菜作りがお気に入り


他人が自分に対してどう思うのかを気にするよりも

自分が気持ち良く過ごすことの方が大事


晩御飯を頂く

京山先生の御父君も御一緒して頂く

お料理は先生の作った野菜を奥さんが料理して下さったもの

美味 !

素材それぞれの味が、タイミング良く顔を出してくる

本当においしかったです。ありがとうございました


食後も団欒に加えていただく


先生は毎朝1時間ほどクララ(先生の家の犬です)の

ブラッシングと歯磨きをされている


野球はベイスターズファン


御父君が紫綬褒章を頂かれたそうです


御父君が漁師→鮎の養殖→焼き物→市議とされ

先生がそれをお手伝いされてきたけど

政治家だけは継がなかった


先生は今年67歳申年

奥様が酉年で学先生が戌年


奥様がパソコンで作られていた名簿が

やっと一段落した


先生のお家は絆が強いな


なんだかんだと引き止めて下さり

気が付けば22時

慌てて体験のお支払いをお願いする

うーん、6000円で

えーーー

相変わらず、安過ぎです orz

御飯まで御馳走になってしまったのに

ガソリン代くらい出してあげんと、と

京山先生、御父君、奥様、学先生、お手伝いにこられている方

とても暖かで楽しい一日を過ごさせて頂きました

本当にありがとうございました


あ ! 焼き上がりは10月頃です

化粧土までかけて下さるとのこと

楽しみ !



(以上14日の後半まで。画像は障子の上で揺らぐ木漏れ日

14日早朝 松蔭神社にて)