タラレバ

先日買った松村賢治さんの「旧暦と暮らす」

まだ半分も読んでないけど、おもしろいです

元々旧暦というものには興味があったのですが

ぼんやりとしか分かっていなかったので

とても勉強になります


旧暦上では日食は一日にしか起こらない

日食の日の太陽、月、地球の位置関係は

太陽−−月−−地球 と一直線に並ぶ

そしてこの並びは新月の日と同じ位置関係の並び

旧暦では、新月の日=一日 なので

当然、同じ位置関係の日食の日も一日になる


ところが天正十年には六月‘二日’に日食が起こる

何故か?

理由は単純なもので八九四年に遣唐使が廃止され

以来七百年も中国の暦法をそのまま使い続けたために

誤差が生じて日食が‘二日’に起こってしまった


そして天正十年 六月二日 と言えば

時は今 雨が下しる 五月哉

そう本能寺の変の日

当時の人々はこの不吉な‘二日に起きた日食’を

信長の祟りと感じたのだとか


これは光秀にとってはあまりにも不運

事実は小説よりも奇なり、ですな

いつも通り一日に日食が起こっていたら

また違う流れになっていたのかも

まあ、歴史にタラレバは御法度ですがの