盛岡 !

hirunesai2011-12-30

朝、カプセルの中でごろごろ

8時半過ぎに出立

降雪〜。そろりそろりと歩く


でんでむし号の一日乗車券(300円)を買い

まず草紫堂さんへ

南部紫根染と南部茜染のお店

紫根染はムラサキという植物の根からとった染料で

茜染はアカネの根からとった染料で染めたものです


奥さんが布を見せて下さいながら

説明をして下さるのだけども、いま一つピンとこない

なんか、染め上げる文様が描かれた布と

毛足の長いタオルの様な布が繋げられている

この布はなんじゃらほい

そのまま説明を聞きながら2,3分が経ってからやっと理解した

毛足の長いタオルの様な布と思っていたのんは

絞りや鹿の子の文様の図柄に沿って糸で縫い

その糸を引っ張って、染めの下準備を施した布でした

違う布が繋げられているのではなく、一つの布でした

恥ずかしい

因みに、この作業を縫い絞りというのだそうです


この縫い絞りという作業、内職の方にお願いするのだそうですが

なんと(勿論文様にもよりますが)1年で4mくらいしか

出来上がらないのだそうです

そして縫い絞りが出来た後、それを一つ一つ確認していくのだそう

すごい手間が掛けられている


紫根染は高温で濃い紫。温度が低くなると淡い紫になるのだとか

(因みに茜染の方では温度が高いと茶色掛かるのだとか)


ムラサキの根を突いて染料をとるのですが

根、一つ一つの状態が違うので

機械を使わずに臼と杵を使い

御自身の目と力加減で突き具合を調整されている


その後、突いた根に熱湯をかけて、手で押しながら染料をとる

勿論、手袋をしておられますが、それでも可也熱いようです


一枚の布を染め上げるのに、12回染料に浸ける

そのときに濃淡を考えながら、染めたい紫色に調整していく


縫い絞りをお願いする絞り手さんが

現在では60人ほど

1/3弱になってしまったそうです

この絞り手さん60歳くらいから始めると、一気に目や肩に来るので

50歳くらいの方を探しているらしいのですが

なかなか成り手がいらっしゃらないのだとか


現在800種ほどの図柄がある


宮沢賢治を読んで、結構男性のお客さんも来るのだとか


出来るだけお安くとのことで、直接販売もされている


現在、国内でのムラサキの栽培にも取り組んでおられるのですが

根に色が付かず、難しい御様子

でも、国内産のムラサキで染めた紫根染は楽しみです


文様、色味、一つとして同じものがないので、迷う

個人的には紫は、濃い色で深みのある方が好みで

茜は色の濃淡が出て、動きが感じられるものが好みかな


紫根染と茜染のカード入れを一つずつ購入

4500円ほどでした

ビデオを見せて頂いたり、詳しい説明までして頂き

ありがとうございました


2件ほど別なお店(染め以外ね)を覗いて

もりおか歴史文化館で、南部氏縁の品などを見て廻る


歴史文化館を出て、らら・いわて、カワトクを目指し歩く

知らぬ間に舞う雪が増えている

途中、鳴き声にふと見上げると7,8羽の鶴が飛んでいた

よく考えたら雁行で鶴が飛んでいるのなんて初めて見た

嬉しい


らら・いわてはお土産物屋さんな感じ

カワトクの方は少しだけ垢抜けた感じかな

らら・いわてでチョコ南部、あんずきワッフル

チーズバター牛乳せんべいを購入

カワトクの方では大橋がんづき(胡桃入り)、生南部サブレ(チョコ)を購入

チョコ南部、チーズバター牛乳せんべい、大橋がんづきがお好みでした

チョコ南部は落花生煎餅を砕いたものをチョコで形をまとめた物

食感良く、チョコ、ピーナッツ、煎餅の風味がヴァランス良し

チーズバター牛乳せんべい

煎餅というよりはクッキーライクな歯触り

乳製品の風味が効き品の良い仕上がり

がんづきはふっかふっか

分かり易いのは黒糖むしパンを甘さ抑え目にして

もっと細かくふわふわふっかふっかにした感じ

3つとも甘さ控えめだし、お勧めしときます

つか、また食べたい

岩手の土産物は頑張ってるね

あ、がんづきは‘大橋’がんづきね

昔ながらのがんづきとはちょっと違うらしいので

一ノ関の弥生グループさん拘りのがんづきです


再びでんでんむし号に乗り材木町へ

宮沢賢治縁の光原社

そんなのオイラのキャラじゃないよ  笑

まあ偶にはね

シックな雰囲気の店内に雰囲気良く物が並ぶ


のんびりと店内を巡っていると

一人の客(カップルの男性の方)が目っ茶興奮してる

何かと思ったら、李朝の焼きもんに目っ茶食いついていた

いや、気持ちは分かる。分かるけど、なんか可笑しかった

勿の論、親しみの情を込めてですよ

オイラも傍から見たらあんな感じの時があるんだろうな

気を付けよう  笑

あ、でもオイラ

飴釉の方は李朝と気付きもしていなかったから

まだまだですなぁ


可否館に入る

益々もって、そんなのオイラのキャ(ry

コーヒーとくるみクッキーを注文

コーヒーを入れる動作だけが唯一の忙しなさ と感じられるほど

ゆったりとした時間が流れる

お客達の方が、この雰囲気を乱してしまわぬよう、無意識に

この空間の登場人物として振舞う


バスに乗り盛岡駅へ戻る

牡蠣南蛮を食べて、西口のバス停へ

盛岡ー青森間を3時間程で結ぶ、あすなろ号に乗るため

お値段片道3160円

これは、18切符との合わせ技として使わない手はないですよねぇー


19時前、無事青森駅到着

駅前が全然すっきりしてる

みやげ物を見て、ご飯を食べ、コンビニに寄り

カプホ



画像は可否館にて

勿論店内撮影許可を頂いてです