半泥子の名品展 2回目 & 難波仁斎回顧展

10時半過ぎくらいかな ? 林原美術館

およそ 1ヵ月振り。もう一度

「金重陶陽が慕った 川喜田半泥子茶の湯の世界

             − 石水博物館名品展 − 」

を見ておきたかったのですよ


入館する折、先月来の疑問を解決すべく受付の方に尋ねる

その疑問というのは

展示室内にトイレがないのだけど、トイレで展示室を出た場合に

( 展示室に ) 再入室出来るのか否か ?

お答えは、出来るそうです

なーんだ、それなら先月我慢せずにトイレに行って

その後でまたゆっくり見ればよかったや

まあ、取り合えずOKだそうです


今日は 2度目なのでのむびりと拝見する

おっと、中の形、中の形

大らかというか朗らか

幽玄にはどこか朗らかさがあるという話だけど

そういう朗らかだろうか ?


長次郎作の茶碗

何かを強く感じるわけでもない

ただ自然な立ち姿


一通り見終わり、2周目

今度は口造りを (・・といってもよく分からんのだがね  笑 )

口縁を眺めながら不図

中の形って・・・何の為の形 ? ・・・

お茶碗やから、お茶をいれる形

ものを入れるということは

何も無い ?

拡がる空間があるからお茶をいれられる


不完全な美の不完全な部分って

序破急の破 ?

それとも非風 ?

守破離の破 ?

破は質の変化 ?

生まれ変わり ?

( 序破急守破離も破があることに、今気が付いた orz )


楽茶碗の形

ネットで調べていたら

シンプルで変化が少ない

特に黒楽は無をあらわす

無であるから、見る人によって、あるいは同じ人でも見る時々に応じて

様々に見える、とのお話も

黒楽とは、持て成す持て成されるよりも

茶碗に自分を見ているのか ?


灰釉茶碗、由布の高台から腰にかけてが素晴らしい

土味も素晴らしい


2時間少しで5,6往復くらい見た  笑

満足です


林原からお次は岡山県立美術館

「漆芸家 難波仁斎生誕110年 記念回顧展」を見に

特別展の方は今回はパスさせて頂いて、常設展と難波仁斎回顧展のみで

入場料は350円


拝見しつつ、気に入った作品名だけメモを取っていると

館の方が近寄ってきて、申し訳ありません、こちらでお願い致します、と

鉛筆を差し出す

サインペンで書いていたのだけど

サインペンは不可で鉛筆を、とのことらしい

理由を伺うと

万が一にもインクなどが飛んで、作品に付着しては困りますので

との御説明

納得いたしました

つか、今までそんなことを知らなかった自分に恥じ入るばかり


気に入った作品だけ

59 紅葉文木地棗

43 描蒟醤乾漆沢蟹盆

32 描きんま松風文平棗

12 描きんま草文四方盛器

この難波仁斎先生が編み出された描きんまによる

松風文平棗の松の幹や枝、沢蟹盆の葉など見物です

特に草文四方盛器の描きんまによる伸びやかな細い線には

溜め息しか出ません

漆黒に朱の伸びやかな線が本当に艶やかでした


こちらもミュージアムショップなどを含めてですが、2時間弱程

いやいや今日は久し振りに心地好い疲れでした