9時過ぎに家出
途中朝飯を買い食いしてから
のむびりと牛窓方面へと向かう
寒風陶芸会館着
今日より開催の寒風陶芸まつりにちょいとだけ寄らせてもらう
寒風作家協議会の作家さん達の作品を拝見した後
鴟尾を拝見
100%寒風の土 ( 山土 2割と堆積粘土 8割 ) を使い
古代に寒風で焼かれていた鴟尾のデザインを模して復元
それをけらもすの先生方が窖窯で強還元焼成したもの
なかなかに力強い出来です
この強還元焼成
先日澁田先生に伺ったお話では最後に大量の炭を入れ
隙間という隙間を塞いでしまうという方法
それでも何処かから空気は入るもので
窯を開いたときには炭は全て燃え尽きていたのだとか
その後展示即売会の方へ
以前から気になっていた作家さんの備前焼を見たかったんだけど
その作家さんは出されていない様子なので
そそくさと退散、残念なり
寒風陶芸会館を出て、倉敷へと走る
中央画廊さんへ
開催中の女流◇展vol.6
良くも悪くも男性の作り手さんは、やや技術に拘る
そこに主張を感じることが多いけど
咲楽の先生方の作品に取り入れられた技術はさり気ない
そのさり気なさが器に明るさ可愛らしさを添える
山村富貴子先生の犀
入り口直ぐ左手の展示台の上に他の器達の中に潜んでいる
潜んではいるけれど穏やかにそこで
確かに息吹いているような存在感
福田路子先生の角皿
綺麗に融けた胡麻
飾っているだけでも周囲を明るく可憐な雰囲気に変える
明るいものから渋いもの、かわいいものからちょっと洒落たものまで
日常使いのものとしてはもちろんですが
これはあの人にプレゼントしたら似合うかも、と
ちょっと想像しながら見るのも楽しい
で、頂いたのは上堂智子先生の小皿
真ん中に大きなまんまるなボタと緋襷
周囲には咲き乱れる飛び胡麻
緋襷の藁が白い糸胡麻に
それから飛び胡麻が藁のあった部分でだけ一繋がりになり
そこだけが周りと異なる流れの胡麻になっているところ
玉垂れとはまた一味違う胡麻の景色
緋襷ならぬ胡麻襷 ( 出任せです 笑 )
飛び胡麻の中に白い糸胡麻と胡麻襷がよい変化に
もう一つ、泉裕理先生のぐい呑み
外は先生お得意のカフェオレボールっぽい焼け
白っぽい肌に口縁の濃い茶色
緋襷の藁の置き方が相変わらず秀逸
見込みは古色の真鍮のような色のカセ気味の胡麻がたっぷりと
この見込みの胡麻、一見ゴツゴツしている様に見えるけど
指で撫でると見た目ほどの引っ掛かりが無い
水気を含めば穏やかで何処か懐かしく煌めく
2つで3700円でした
ありがとうございます
咲楽の女流◇展vol.6は 10日 (日) までです
美観地区にお出かけの方は是非お立ち寄り下さい