越前焼薪窯体験 ’14 窯出し

hirunesai2014-10-11

1時前、お仕事終了

速攻で帰宅

着替えたり荷物を積んだりして

2時過ぎに出立


まず姫路まで出て、そこから312号を北へ

途中、竹田城の近くを通る

5時頃だというのに、駐車場には誘導のおっちゃん達が数人

既に車も結構停まってる

大河すなぁ


和田山から 9号線に

ここまでで 3時間ちょっとかかってる

その後175号→27号→8号と順調に進み、9時前に越前市入り

越前陶芸村着が 9時半前くらい

7時間ちょっとのドライブ

休憩はトイレ休憩とコンビニに寄った、20分弱のみ

でも、平気  笑

全く、平気  笑

仕事ではなく、好きなことなのでね  笑


車を降り、直ぐに窯場へ

ちょっと遅刻かなぁ、と思っていたが

丁度、鏡を開けている時だったので

セフセフ


先生方が開けられた窯口から、中の様子を窺っておられる

日向豊先生曰く

炎が上の方ではなく、真ん中を走ったのだと思う

とのこと

さてさて、どのような焼けになっておりましょうや


窯出し開始

いつも通り、バケツリレー方式

窯から出てきたばかりの作品は、まだ暖かい

窯の中で作業されている先生方は大変そうです

暑いだろうなあ


腕の部分と 1列目は、流石 ! の焼け

厚く掛かった、様々な色の自然釉

つか、厚過ぎ

凄いわぁ

中には石が融けている物もある

日の光を受けて、キラキラと光るカセた胡麻も恰好がいい

ゴツゴツしているけれど、潤った感じのカセた胡麻

今年の 1月の小橋順明先生の個展のときのものに似た感じかな


素晴らしい焼けの作品達を、好えなぁ と羨みながら

窯出しを続ける

そして、ついにオイラの作品が出てくる

む ! あれは河了貂也 しゅたっ

ドリップ オン カップ コーヒー専用のドリッパー

こーー

れーー

はーーーー

遠目に見ても分かる、可也良い焼け

それと注ぎ口も取れていない様子に一安心

バケツリレーの合間をぬって

wktkで早速にちぇっけ


凄げえぇぇぇぇえ、めっちゃ良い焼け

まず下のコーヒーが落ちる方

濃厚で落ち着いた紫蘇色

黄茶黒グレーの厚みのある濃厚な自然釉が

だらり と流れ、更に幾筋もの玉垂れ

それからそれから、潤ったゴツゴツのカセ胡麻 !!

ほんまにこのカセ胡麻、綺麗ったらありゃーしない !

さてと、上の方は

おーーー、こちらも凄げえええ

胴〜口辺はゴツゴツきらきらのカセ胡麻

見込みは幾層かに重なった為に、マットに見える自然釉が

見込みに流れ込む

このマットな色味の自然釉が、少し赤っぽい光を照り返す

これってさあ、水気を含んだら、どないなんねやろ ?!

素晴らしい焼け ! ありがとうございまーーーすっ

・・・・

・・・・

あら ?

あーーー

なーーーーーー

がああああああー

穴が塞がっとる  orz

コーヒーが下に落ちていく穴が塞がっとる  orz

こ、ここ、これでは、ド、ドリッパーにならんとですぅぅーーー orz

まあ、しゃーんめぇ  笑

酒器セットちゅーこって ! ( 下戸っちのオイラは紅茶セットで 笑 )

それにしても高台側から見ると

本当に見事に自然釉で穴が埋まっている  笑

ある意味そっちも凄い

でも穴が塞がっちゃったこと以外は、ほんまに凄い焼けです


暫くして今度は沓酒器が出てくる

こちらも合間にちぇっけ

!!

すっ、凄気えええええええええええええええええええええええええ

胴ばかりでなく胴と見込みの大部分までも覆うゴツゴツのカセた胡麻

融けた石、暗くマットな紫蘇色

そして、ド派手な内側 !

潤ったカセ胡麻

黄黒茶白、緑青の色取り取りの自然釉

一部に貫入も見られる

それから見込みなのですが

綺麗 !

美しいわぁ

窯雫が原因なのかなあ ? ( ←適当です 汗 )

南斗 ! 水色の自然釉 !!!

黄黒茶白緑グレー、緑青に水色の自然釉 !!!

窯出しの後に今年も解雷ヶ清水に行って

その折にこの沓酒器で清水を頂いたのですが

水気を与えると、更に美しさがアップする !

見込みの真ん中辺りが二十貫入の様になっていて

水色、緑、黒、グレーのキラキラが織り成す景色は

もう絶品 !!!!

凄いわぁ〜

もう、テンション MAX !


ご機嫌で大絶賛窯出し続行中

不図気が付くと、先生方が棚板の掃除をずっとされている

あれ ? 終わった後に皆でするのでは ?

窯出しに来られない参加者の分かな ?

いずれにしても、先生方ありがとうございます


ピキーーン

ピン ピン という貫入が入る音とは

明らかに違う音が聞こえてくる

冷め割れなのかな ? ( 適当です 汗 )


合間に他の方の作品を拝見

ちょこちょこだけど、球状の真ん丸な自然釉がある

なーんじゃらほい と思っていたら

この球状の自然釉は棚板から落ちたものだと教えて頂く

へえ〜、そういうこともあるのですね

勉強になります


壺 !

壺が出てくる、オイラの壺 !

つかね、少し前から見えていたので、もう wktk だったんですけどね

もう、見事な自然釉

微妙に色の違う禾目の様な黄色と黒の自然釉が流れ

幾筋もの玉垂れになる

一部ビードロ化し、その茶色いビードロの中に

結晶化した黄色が浮かぶ

口の近くの明るめの黄色い自然釉が紫蘇色に映える

かなりの一品 !

なんだけど、ひびが・・・

確実に漏れちゃうひびが・・・

少しだけ残念也

でもこの子も、ほんまに良え焼けやわぁ

穴窯っぽい濃厚で立体感のある胡麻が溜まらん


2列目の作品が出てくる

オイラの沓と半筒のお茶碗 s も 2列目から

見込みはそうでもないけれど

外回りは 2列目にしては可也灰が掛かっている

しかも結構、融けた方の灰が乗っている

半筒の方には又もや潤ったカセ胡麻と

金属っぽい光沢の黒い自然釉が !

両方共に渋目


窯出しされた作品を見比べる

日の強い場所のものの自然釉の方が穏やかな色合いで

窯の後ろに詰められていたものの方が少し暗い感じがするのは

おもしろいな


一応今回は、一般参加者の棚板掃除はないようなのですが

毎回来られる訳でもないので、少しばかりですが

片付けの手伝いをして帰る事に


シンポの方 ( 始め作家さんやと思ってました ) が

作家さんと中古のガス窯の商談をしている

石川県の方で、珠洲、九谷、越前ばかりでなく

美濃や瀬戸まで行かれるのだとか

ハードですねえ

岡山の津山にも瓦業者さんが居られるので

何度か来られたことがあるそうです


シンポの方と女性作家さんが方言の話をされていたのですが

福井では早くして下さいと言うのを ‘ はよしねま ’と言うとか

岡山でもほぼ同じ方言があるので可笑しかったです

因みに岡山では早くしなさいを ‘ はよぉしねぇ ’ と言います 笑



黙々とツクに引っ付いた道具土を外していると

○○さん ( おいらの苗字ね ) と呼ばれる

え ?! 何故オイラの名前が分かる人が ? と吃驚しつつ

声のした方を向くと、山田先生でした

ますぁか、名前まで覚えていて下さったとは

2年前に少しお会いさせて頂いただけですのに

ありがとうございます


棚板を金槌で叩いている内に、割ってしまう orz

元々割れていた棚板ではあるのですが

すみませんでした


日向光先生 ( 日向豊先生の父君 ) が

良い焼けでしたか ? と尋ねて下さる

即座に、今までで一二を争う焼けですとお答えさせて頂きました

だって本当にそうなのですから

オイラが参加させて頂いた 8回の中で

メッチャ良い焼けだったのは

2回目、7回目、そして今回の 8回目ですかね

ただ 2回目と 7回目は登り窯でしたから

穴窯焼成では今回が一番良かったです


気が付けば結局最後までお手伝い、といっても

本当にお役に立てたのかは、怪しい  苦笑

あまり邪魔になっていなかったことを請ひ願いまする


帰り際にみかんまで頂いてしまう

ありがとうございます


スタッフの皆様、本当にありがとうございました

来年も宜しくお願いいたします