16時前に天満屋さんへと家を出る
駐車場待ち orz
17時前、5階のアートスペース着
まずはスーツ姿も板に付いてこられ
爽やかにショートカットで極められた
小橋先生にご挨拶
最近はあれやこれやの事務仕事から解放されて
淡々と製作に取り込んでおられるとのことで
お陰で作品の質も良くなりました、と
このやろう、このやろうと作られていた頃と
如何変化しているのか楽しみです !
茶道具を拝見
まずはお茶碗を
備前のお茶碗は目が詰まってつるつるになるまでに
茶筅が傷む、という御意見を頂く事が多いので
磨いてみました、と言われる青備前のお茶碗
許可を頂いて触らせて頂きましたが
あ、本当だ !
すべすべとつるつるの中間位の手触り
箆で磨かれたそうです
それから茶入
2つの内のころがしの方が好みでした
そして花器
この辺りは、うーむ流石のセンスと申しますか
形と焼けの色、耳や箆目などの一つの落とし所と申しますか
纏め方の加減や塩梅が良えなあ
まあ、お華とは真逆の世界の住人なんですけどね、オイラは
偶に花と目が合うくらいで
でもやっぱり、流石やなあ
因みに小橋先生、お茶はされていないそうなのですが
こうした個展や展示の機会にお客様から頂ける声を
素直にそのまま作品に取り込み生かされていくとのお話でした
続いて陶彫もの
陶彫ものは細かい細工があまり
胡麻に埋もれてしまわないように配慮されているそうなので
逆に言えば彫刻としての完成度、焼け色が諸に出てしまいますね
でっかい狛犬は中々のもの
香炉などの細やかな細工もすごいです
中でも獅子は可也自家薬籠中となりつつある感
急須やポット
もうこれはあーだこーだ申しません
一度御手に取って頂ければ、です
最近作られている小さい窯についても少し伺いました
焼成スペースは棚板 1枚が 3段積み出来る程の大きさだそうで
想像していたものより可也小さ目でした
出来るだけ無煙でとのことで、ガスと炭を燃料に使用される予定で
本格稼動はまだまだ先との事ですが
こちらも楽しみですね
全体的に青備前は既にお手の物、といった感じです
今回は色の鋭さは抑えられた様な感じを受けましたが
その分淡々としていて、佇まいが良く
特に茶道具、花器には向いていると思います
今回はご飯茶碗を一つ頂きました
青備前の緋襷で、所謂、炎 ( ほむら ) とか緋が走るとか言われる
金彩の乗ったものを頂きました
在庫分も見せて下さったのですが
在庫を出しながら先生御自身が
やっぱりそれが一番ですね、と言って下さったものです
3千円少々
手取りも軽やか、高台の指当たりも好く
支払いの後、ミニ窯についてのアドヴァイスを頂く
モルタルに藁や紙を混ぜ込みミニ窯に塗り保温力を上げる
炭はあまり小さくし過ぎない、特に下の方は大き目のものを使い
炭自体をロストル代わりにする
空気量と燃料のヴァランス
送風が強過ぎても温度が下がる
高温を維持して、蓄熱量を増やす などなど
炭自体をロストル代わりにするというのは
可也の目鱗でした
硬い備長炭を必死で砕いていたオイラのアッホ orz
帰り際、車を走らせ暫くして
前述の茶入や花器のセンス ― 勿論、それは大前提ではありますが ―
一つの落とし所や纏め方の加減や塩梅が良いという事よりも
先生の場合、相手の望むところを聞くセンス
望むところを探り出すセンスの纏め方が良いからなのではないか、と
個人的には、ですが
後はどこまで侘びられるのかを見せて頂ければ、です
小橋先生ありがとうございました