2時間程の仮眠から起き抜け
7時過ぎになんとか家出
ぽか温さんでのむびりと朝風呂後
倉敷を目指す
40分程にて倉敷着
市営駐車場に車を停め芸文館前広場へ
天気は曇りと少々の雨ながら
会場には既に結構な人出
芸文館の駐車場は既に満車で駐車場の空き待ち
市営駐車場はまだ空いてるのに
近い所から順に各ブースを見て廻る
まあ気を入れて見るのんは焼きもんやけど 笑
作り手さんには余りお銭にならんくて申し訳ないでありんすなんやけど
今年はワークショップ、ミニワークショップ荒しの心算で
楽しみにしていた・・・
火曜日までは・・・
予定外の出費があるまでは・・・
ちゅーこって、今日は本真に買わへん !
ワークショップのみ !
買わへんっちゅーたら、買わへんのや !
( いつもの前ふり )
半分くらいのブースを見て廻った頃
む・・・これは・・・
伊羅保の様な色合いで何とも言えぬ美しさのある釉薬・・・
形もどこか李朝っぽいかな・・・
いやいやいやいや、今日は買わないから・・・
いやいや、せやから買わへんって・・・
2000円か・・・
あーあかんあかん、見るからあかんねん、他のやつ見よ・・・
・・・この粉引き・・・好えなあ・・・
・・・
ま、まままま・・まあ 1周見て廻ってから・・・
せやけど、ぐい呑みあんまり置いてないからなあ
1周したらもうないなってるんちゃうやろか・・・
すいません、これをください
ということでえ、買ってまいましたとさ
と、申しますか、このぐい呑みが2000円って
お安過ぎなのではないのでしょうか ?
この伊羅保っぽい感じの釉薬
落ち葉釉と奥様が仰られておりましたが
実に美しい
工房近くのたくさん落ち葉のある場所の落ち葉から作った釉薬だそうで
大部分は櫟の葉でそこに笹などの葉が混ざっているのだとか
土は瀬戸の土や奈良の土をブレンドされたもので
酸化焼成だそうです
( 因みに奥様の優香さんも作家さんで
練り込みの器を作っておられます )
水汲みから戻られた田鶴濱守人先生御自身に少しお話を伺うと
原材料の土、落ち葉、長石代わりの山砂などを見せて説明して下さる
山砂が長石の代わり !
勿論山砂にも依るそうですが
これは、大変勉強になりました。ありがとうございます !
自然の原料だけで作られた器
もうね、本当に変に我慢したりせずに買った自分を褒めまくりたいです
いや寧ろ先生のことを存じ上げなかった自分を説教しないといけません
もう、穴があったら入りたいどころか
穴があったら死にたいくらいです
落ち葉釉のぐい呑み
濃く、若干暗緑色掛かかる黄色と濃い灰色が細かく入り混じり
それらの色と釉の表面の艶に温もりを感じる
ゆったりとして確りとした形
諸所鉄分に依る茶色、珪石混じりの荒目の土
高台まで流れた一筋の落ち葉釉
自然の音の中の閑けさ
引き続き見て廻るが
一つ買ってしまうと後は、もうね 笑
少し前からブログなどを拝見して気になっていた作家さんのブース着
京都の舞鶴市で旦那様の服部克哉さんと共に
真泥 MUDDY ( 読み方は までい ) という工房で
薪焼成に依る磁器を作られている村山朋子さんのブースです
照り具合の良い、少し青味を帯びたしっとりとした釉薬
やさしい色合いで花をモチーフとした染付
かわいらしい動物たちの上絵付けが施された器
素直な形
展示台の下の作品まで拝見して
丸猪口 1500円を頂戴する
西洋式薪窯の窯や窯焚きの写真を見せて下さいました
ありがとうございます
その後取り合えず一廻り終了し
2週目は最初の予定通りにワークショップ、ミニワークショップ狙いに
まずは飛騨市の kino workshop の片岡清英・紀子さんご夫婦のブース
「くるみを使ったオイル仕上げのメンテナンス」です
コースターの方でさせて頂きました。500円也です
木は 5種類
メイプル、桜、ウォールナットなど
( など、と書きつつ実は、あとの 2つを忘れてしまいました 苦笑 )
オイラはメイプルで
まずはお好みでアルファベット ( 大小 2種類 ) の刻印を打ちます
次に角をサンドペーパーで研ぎます
研ぎ終わったら胡桃の中身を布で包んでくるみオイルを木に塗っていきます
最後に余分なオイルを乾拭きして完成です
因みにオイラの少し前に
このミニワークショップを始められていた女性は
このコースターを作りたくって香川から来られたそうで
完成後とても嬉しそうにされていました
よかったですね
体験をしながら片岡さんに伺ったお話など
くるみオイルは一番上の表層部に付いているだけなので
ある程度使用したら再びオイルを塗る必要があるそうです
体験前は、てっきり一度塗ってしまえば大丈夫なのだと思っていました
また、くるみオイルは使用し続けていると若干木が黒っぽくなるそうで
白木の場合は米の研ぎ汁で手入れをしていると
とってもいい色、風合いになるそうです
飛騨市から、ということなので有道杓子のことを聞いてみると
片岡さんのお家で実際に使われているそうで
あれは良いですよ !! と絶賛 & お勧めされていました
その後白洲正子さん繋がりで有道杓子から
安土忠久さんのガラスの話になり
こちらも片岡さんのお家で使われているとのことで
絶賛 & お勧めされていました
羨ましいです
片岡さん、色々と教えて頂きありがとうございました
さてお次は
張り子です
眞鍋芳生さんの「張り子の絵付け」
お昼明け13時スタート
絵付け出来るものは張り子の人形やお面など
その他に鳥や魚の形の土鈴などもありました
オイラは張り子のお面 ( 小 ) で
猫のお面にする心算
まず最初に下地の色を決めます
これは黒色にしました
塗り方は筆で普通に塗ればよいのですが、厚塗りし過ぎると
乾いてからひび割れるそうなので、その点のみ注意
下地の色が乾いたら目、鼻、ひげなどを描きます
更に模様なども描きたければ自由に描けます
やってみると思っていた以上に楽しいです
お勧めです
次のお目当てのミニワークショップは14時からの為
暫し美観地区を散歩
瀬戸の花嫁・川舟流しなどを見る
14時少し前に小峠貴美子さんのブースへ
体験は、そうですね、染付体験です
小峠さんの染付作品の特徴は
濃い呉須の青、大きめの貫入
そしてなによりも、滲む青
体験中に伺ったお話だと
濃い青色は呉須に少し鉄を入れて濃くされているのだそうです
体験の申し込みをすると小峠先生
真ん丸なお目々を更に真ん丸にされて驚かれたご様子
体験に来てくれる人なんて本当に居るのかしら ?
とでも思われていたかのご様子でした
ただ単にぼっちのおっさんが体験に来たので吃驚した
という線も濃厚ですが 笑
お忙しい中体験スペースを用意して下さり、体験開始です
絵付けをさせて頂くのはマグカップです
絵は決めてあります
ナマズです、今回も 笑
開始して直ぐに、マダムなお客様がお二人で染付体験に加わられる
お二人は小峠さんと馴染みのご様子
絵心のないオイラにしては結構順調に進む
と、ここで小峠さんが
普段小峠さんが使っているのと同じ釉薬では
折角の絵が滲んで流れてしまうので、絵付けがきれいに出る様に
これに染付体験衆の内のオイラと北斗七星を描かれていたマダムが
いえ、そこは みたいな 笑
是非小峠さんと同じ滲む方の釉薬でお願いします ! みたいな 笑
オイラはそもそも小峠さんの呉須の滲みを想定して
水の中のものを描くという意味もあってのナマズ選択だったので余計に
この染付体験衆の反応に
腰が低く、どこか少女の様な可憐さを残した小峠さんは
少しお困りに・・・
それでも、それじゃあと言ってお受けして下さいましたが
大人気なさ過ぎましたです
大変に失礼致しました
体験作品は来月中には焚いて下さるとのことで
受け取りは小峠さんのお姉様がされている
‘ ゆくり ’ での受け取りとさせて頂きました
小峠さんありがとうございました
のむびりと帰宅
帰宅中もご機嫌
夕方の渋滞すら気にならない
出展されている作家さんばかりでなく
開催して下さっているスタッフの皆様
ありがとうございます
いやーー、本真に楽しかったーーー !!
画像はワークショップのコースター、張り子面
それと村山さんの丸猪口と田鶴濱さんのぐい呑み