昨日は時間的に段取りが合わず
本日の引き取りになってしまったのですが
届きました、9月の頭にお邪魔した
彦根の再興湖東焼一志郎窯さんの体験作品です
逸る気持ちをなだめつつ梱包材をはずした直後
もう、素晴らしい仕上げ !
夜の琵琶湖をイメージした深い青の釉と白の釉
2つの釉薬の掛け合わせでお願いしたお茶碗
掛け残しを多く残しつつ掛けられた釉は複雑に釉の溜りを作りながら
厚くゆったりと流れ、その厚い釉の色に負けることのない彦根の土と
互いが強調しあう
胴は白と青が複雑に静かに激しく混じり込み
見込みは打って変わって白と鼠色を帯びた青色の片身替りの様相で
見込みの中心部でほんのりとクリーム掛かる白の中に
琵琶湖の上に広がり果てを感じさせない、あの空の様な青が
流れ落ち、静かに混ざり合い
更にそこから放射状に拡がる白と青が
穏かに揺れる湖面の様な釉の光と一つになって
朗らかで美しい
青、白、土の色が複雑に混ざりあ合う景色は
眺めている内に天と湖の境目を忘れさせ
ただ小さいばかりの自分の存在を辛うじて感じることしかできない
あの広大で茫然とする美しい湖国近江の色
一志郎窯さんありがとうございました