あかね色

朝、出勤の為に外に出ると、雪

少し舞っている程度だが

まだ気温が上がる前なので薄っすらと積もっている

この辺りで雪が積もるのは何年かに一度の話だ

車に乗り派遣先へと車を走らせる

これから向かう先はまだ少し雪が舞っているが

東の空は少しずつ淡い茜色に染まりつつある

途中の峠に差し掛かる少し前

空一面を覆う灰色の雪雲が

薄く淡いピンクオレンジのヴェールを被ったかの様に染まっていく

灰色の宝石に淡いピンクオレンジのシラーが浮かんでいる様な

なんとも不思議な心持ちになる美しい色だ

 

 

         ふ   あ

         わ   か

         り   ね

     雪   と   色

     空   染   

     を   む

         る