入って直ぐの王仁三郎氏の観音像 ( 画軸 ) を見た
肩が すと っと落ちて力みが取れる
花山院を思い出す
「出口王仁三郎とその一門の作品展
王仁三郎の世界 ー 耀盌顕現 ー 」
前日にネットでこの展覧のことを知ったので
最終日の今日、慌てて拝見に伺った
当然に図録などは完売しており
その分 何とか脳みそに焼き付けておこうと
会場内を何度も行き来した
素山先生が大本教に入信されておられたことは知っていたが
陶陽先生も入信されていたことや
倉敷御出身の出口日出麿氏のことは存じ上げていなかったので
大本教と岡山が意外にも繋がりがあることを知り
些か驚いた
日出麿氏の書の余白の美
余白が先にあり、その余白が運筆を決めたのではないかと思う程に
すみこさんの天真爛漫、おおらかな書
学校にも行っていない自身の書が評価を受けていることを知り
おかしな世の中になったものだよ、との意味のことを仰られたとか
反骨の精神までもがおおらか
直日さんの美しく格のある画、絵付け
そして王仁三郎氏の耀盌
内は大気大地空日の天地の如く
外の形に溢れる余情
その天地と心をキャンバスとした南欧を想わせる明るく豊かな色彩
王仁三郎氏の眼にはこれが見えておられたのか !
また王仁三郎氏の筆は大地や山河、天地の如く
一門の方々の唯 〝 人間のみ 〟 の現れた作品
私欲など殆ど感じることのない
穏かさ、素直さ、おおらかさ、清々しさ漂う作品
宗教、芸術についてばかりか
自分の中の下卑た美的感覚をも見詰め直す
天国廿八 御遊 潮音 不二 撞き 回青橙 翁
童心の真っ直ぐな素直
高く、素直な技術
そして、祈り
「古今独歩」