次郎氏が現日本国憲法をどう思っておられたのか

大分に前の記事についての話で恐縮だが、この間偶々

YOMIURI ONLINE の深読みチャンネルの記事

70年後に見えてきた白洲次郎の意外な事実 ( 2016/10/21  )

というのを拝読した

武相荘の一室にて、牧山圭男さん桂子さん御夫妻に

白洲次郎氏の思い出を語って頂き

それを記事としてまとめたものらしい

 

その中の一つに

次郎氏が現日本国憲法をどう思っておられたのか、について

書かれている部分がある

要約すると次郎氏は現憲法のことを

( アメリカに ) 押し付けられた憲法だと認めていたが

その中身については、内容は良い  と内心では評価していた

といった内容

・・・・

御丁寧に、次郎氏が押し付けられた憲法だと証言していたことが

“ 改憲派 ” 知識人達の論拠の一つとなっている、という旨のことを

態々前置きした上で

・・・・

 

憲法は押し付けられた憲法だと次郎氏は証言していた

その証言を改憲派知識人が改憲を推し進める為の論拠にしている

だが実は次郎氏は、現憲法の内容は良いものだと内心評価していた

要するに、押し付けられた憲法ではあるけれども

内容は良い憲法なんですよ、改憲なんて必要ありませんよ

改憲派は次郎氏の証言を論拠とするのはおかしいんじゃないですか ?

みたいな流れにしか読めないのだが

・・・・

 

確かに牧山さんの著書「 白洲家の日々 」にも

そういったことが書かれてある ( 218ページ )

でも、同じ 218ページに  ( 以下引用 )

「 独立して十年もたった今、現行憲法のどこを直そうかではなく、

  日本人の誇りを持って、自分たちの手でふさわしいものを

  一から作るべきだ 」

( 引用ここまで )  とも語られていたと書かれている

改憲派云々と書くのならこのことに触れないのはおかしい

まあ、知っててそこは触れないんだろうけど  笑

 

憲法は時代や必要に応じて変えていくもの、というのが

世界の多くの国での普通の考え方

変えるべきか、変えざるべきかの議論をしようともせず

ただ、憲法を変える =悪、といったヒステリックな反応は

それこそ、借り物民主主義