正藍染の藍染め体験

栃木県佐野市藍染めの工房

紺邑さんにて藍染めの体験をさせて頂きました

染めさせて頂いたのはデニム

白のデニム

この体験の為に購入した Lee の201

目指す色は、濃紺 !

 

だったのだが、紺邑さんでデニムを濃紺迄染めるのに

7日 !  はかけられるとのお話を聞き、また、しかも

新しいものよりも履き古したデニムの方が

よく染まる、とのお話を聞いて

 

目指す色は、濃紺 ! から

行けるとこ迄 !  に急遽変更  笑

 

さてさて、体験ですが

飽く迄今回の私の染め体験に沿ったお話です

染めるものなどによって多少の違いがあるかと思います

 

まず、体験前の準備段階のお話から

同じ木綿でも糸によって染まり具合に差があるそうです

それから染める生地はガンガンに洗濯をしておいた方がよいそうです

因みに今回のような新品のデニムを紺邑さんで染められる場合は

2時間程も ! 煮ると仰られておりました

逆に考えると、そんなに色んなものが付いているのでしょうか ?

取り合えず水洗いしかしていなかった私のデニムは

洗濯から、でした

 

洗濯 → 脱水と済んだら灰汁に浸けます

デニムだと生地が厚いので 15分程

灰汁が浸透剤の代わりとなるそうです

そればかりか染め液に浸けたときには

染め液中の微生物の餌にもなるのだそうです

むーー、無駄がないです !

そして、更に更にこちらの灰汁は透明な灰汁、なのです

堅木の灰をそのまま水に入れて灰汁を取ると

茶色の入った灰汁になり、染めた生地からその茶色を取るのが

誠に大変なことになる、そうなのですが

奥様曰く、灰を炒ってから水に入れると

透明な灰汁になるのだそうです

 

灰汁から出し軽く脱水機にかけ

染め液の中に静かに、出来るだけ空気が入らない様静かに

生地を入れていきます

そして染め液の中で静かに回しながら広げて動かしたり

生地の厚い部分や重なった部分を押さえたりしていきます

染め液の中で回すのは空気が残らないようにする為だそうで

飽く迄、静かに、静かに行います

生地が見えないくらいの深さで

押さえたり回しながら広げたりが済んだら

そのまま染め液に浸けておきます

デニムの下染めの場合は これも15分程

この下染めは計 4回程度で

その後の本染めの場合は息子さん曰く

押さえたり広げたりの後はそんなに長くは浸けない、とのことです

デニムだと浸けたとしても 5分くらいかな、とのこと

 

染め液から静かに出し、素早く最初の水槽へ生地を移します

ここで染め液から生地を出すときに

どんなに静かに生地を出しても

生地から余分な染め液が染め液の中に

ボタボタボターと垂れるのですが

これは染め液が勿体無い、などと考えないで

手早く水槽に移してください

生地から垂れる染め液にはもうほとんど染める力がなく

ボタボタボターと垂れることで

染め液に空気が入ってしまいますので

 

最初の水槽の中で余分なものをまず落とします

その後で水を蛇口から落としている次の水槽

( 水を蛇口から落とすー落差は 30cm くらいかなーのは

   水中に酸素を入れるため ) に移し

更に水の中で生地を広げ動かして余分なものを落とすと同時に

水中酸化で発色させていきます

動かし方としては

出来るだけ生地を引っ張ったり掴んだりしない様に動かします

飽く迄余分なものを落とすことの方が優先的だそうです

更に今回の体験では素人の為 2つ目の水槽の後で

5分ほど洗濯機で水洗いをします

この時は水を出しながら洗濯機を回します

 

脱水をして天日干し

15分程

空気酸化での発色と

紫外線に当てることで藍がより丈夫になる

 

これで 1セットです

なので、灰汁に浸ける ( 15分程 ) →

 

脱水 →

 

染め液の中で静かに回しながら広げ、厚い部分は押さえる

下染めの場合はこの後 15分程浸けておく

( 15分の途中でもう一度押さえたり広げたりすることもある ?  )

本染めの場合はこの後あまり浸けない

デニムだと 5分くらい浸けるかな →

 

静かに染め液から出し手早く最初の水槽へ移し

余分なものを落とす →

 

次の水槽に移し更に余分なものを落とし

同時に水中酸化 →

 

5分程水を出しつつ洗濯機で水洗い後、脱水 →

 

天日干し 15分程

空気酸化に因る発色と紫外線で藍をより丈夫に

 

の 1セット

これをなんとかかんとかで 4セット終え

初日は下染めが終了のところ迄で

小山の宿に戻る

 

濃紺は無理っぽいが

明日も頑張って行けるとこ迄行くぞぉっっ  !

 

 

(  8月25日   追記

   結局、16日 ( 金 ) の 2日目はこれを 6セット行ったので

   初日と二日目でなんとか 10セット

   濃紺は無理やったけど、美しい藍色迄は

   染めさせて頂いたので大満足 ! でした

   本当に美しい ! !

   紺邑の御主人、大川さんの「 デニムは浸ける時間 」

   のアドヴァイスが一番だったと思います  

   因みに体験料は 27000円程

   今回の体験の為に購入をしたデニム代と合わせて35000円程

   かなり、コスパ良き ! です

   紺邑の皆様、貴重で贅沢な体験をありがとうございました

   あ、それから !

   体験に行かれる方は行かれる前に、息子さんが

   染めるときの動画を上げておられるのでその動画を見て下さい

   とても勉強になります  )