6時出立
西郷隆盛終焉の地へと向かう
予定通り 30分程で到着したものの
まだ夜明け前で暗過ぎて写真が撮れない・・・
辺りを散策して明るくなるのを待ち
碑の写真を撮る
8時のバスに乗車、9時過ぎ美山着
慶長年間に島津義弘公が朝鮮より連れ帰った陶工の内の一人
朴平意が開窯した地
400年以上の焼き物の歴史を持った土地です
沈壽官窯さんを少し覗いた後、美山陶遊館へ
美山の窯元、作家さんの作品を拝見する
10時前に予約をしていた絵付け体験の受付けを済ませる
体験料 1540円と + 送料で2500円程也
体験場所に行きまずは絵付けをする器を選ぶ
カップ類、お湯呑み、お皿等
蓋付きの小物入れ ? っぽいものもあった
絵心があればこういうのもいいなあ
まあ当然、絵心が無いので普通にカップを選択
体験は下書きから
鉛筆でフリーハンド若しくは予め描かれてある模様達を
カーボン紙を使って器に写す
オイラはフリーハンドで下書く
下書きの次は輪郭線の縁取りの金色
2種類あるマットな金色から好きな方を選び
それで輪郭線の金色にしたいところを描く
勝手に縁取りは最後の工程やと思っていたので
ちょっと驚き
ポイントは筆を確りと扱く事だそうです
そうしないと垂れたり色が薄くなったりするとのこと
金の縁取りが終わると色を入れていく
好きな所に名前かサインを入れる
白薩摩なんだからあまり色を入れ過ぎない方がいいんじゃない ?
と、完成してから不図思う 笑
気が付けば 1時間程も楽しんでいました
美山陶遊館さんありがとうございます
少し散策後アップルミントさんでランチ
Bランチ 900円
落ち着いた雰囲気のお店で店主の好みの器達が並んでいる
勿論ランチに使われている器もそういった器達
ランチもとても美味しく良きお店でした
オイラにしては珍しく店主の女性と少しお話をさせて頂く
本当に焼き物がお好きな様で御自分で足を運び
好きな器を選ばれるのだとか
岡山にも来られたことがおありだそうで
備前は高い、とのイメージをお持ちだったので
けらもすの先生方を推しておく
ごちそうさまでした
少し散策
堂平窯を見学
それから梅の香りを楽しみながら
のむびりと歩く
13時前心斎窯さんに到着
本日の陶芸体験 part 二 !
展示場にはきれいな緋色の焼き物が並んでいます
挨拶の後体験の説明と
予約の折にお抹茶碗を作らせて頂きたいとお伝えしていたので
お抹茶碗の説明
説明の為に態々前日に 2つのお抹茶碗を作って下さっていました
体験料はガス電気灯油窯の場合は 1kg 1500円
薪の穴窯だと 1kg 2500円
穴窯は年に 2回の焼成の為
最長だと 6ヶ月後の焼き上がりとなります
土は信楽や伊賀土などがベースで
そこに近くの冠山の長石を混ぜられたり
薩摩の黒もんの赤土を 2割程混ぜられたり
また黒もんの赤土を化粧土として使われたりと
様々なヴァリエーションがあります
赤土を化粧土として使い穴窯で焼かれたものは黒灰っぽい
渋目の焼き上がりでした
薩摩の赤土は鉄分が多く含まれるそうなので
ちょっと黒備前 ( 鉄分の多い土を器胎に塗る。但し他の説もあり ) と
似ているなと思いました
それからお近くの方若しくはそのタイミングで再訪可能な方は
体験スタート
体験はしたことがあるので自由に作らせて頂き
所々でアドヴァイスを頂戴したりお話を伺ったり
恥ずかしながら知らなかった話や興味深かった話は
家元の体付きとその流派で好まれるお茶碗の大きさの関係
三山の飲み口は轆轤の 120度毎の線を使う
( そういう線だったのか 知らなかった 恥 orz )
三山の飲み口は各々外側を削る、平らに削る、内側を削る
五岳は三山 + 二。二は三山の間に入れるが少しずらして作る
正面を決め向かって右側から右側少し手前くらいに
飲み口を作り、左側斜め奥下あたりにサインを入れる
焼き上がりによっては二度焼き三度焼きをされるものもある
( 備前でもされますね こういうことは所が変わっても共通ですね )
叩きは唐津の中里先生に教えて頂いた
九州で刳り貫きで作る人は少ない
黒薩摩、白薩摩共に 950℃くらいで素焼きをする
特に白薩摩はそのくらいで素焼きをしないと不純物や気泡が出てしまい
絵付けが駄目になってしまう
黒もんは1230℃が限界
狙う窯降り
黒じょかを使う人は少なくなった
現在黒じょかを作られているのは 3 ~ 4 軒
内 1軒は鋳込みだそうです
四っ苦と八苦しながらも何とかお抹茶碗を 2つ作る
一つは小振り ( 400g程 )、一つは大振りで ( 600g程 )
丁度良い大きさのがない 笑
焼きは片方はそのまま焼き締めで明るい緋色
もう一つを黒もんの赤土を化粧土の様に塗って、でお願いしました
2時間程
底の削りは出来る所まで削って後は先生に削っていただく事に
体験後少し展示室を拝見
焼き締めの鮮やかな緋色のものや渋い粉引きや
象嵌の焼き物が並ぶ
中には燻べたものも
酒器を一つ頂戴する
口辺に自然釉の剥がれがあるものの
中も外も全体的に白胡麻がたっぷり
一部は翡翠の結晶のようにきらきらと輝いています
その上に黄色の自然釉や淡いビードロが流れ
高台内の薄目の緋色も品が良く
そして、見込みには 綺麗な〝 窯降り ! 〟の
刳り貫きの酒器
5000円也
帰り際、窯を見せて頂く
始めは半分くらいの長さだったものを
御自分で長くされたのだそうです
所謂備前でいう所の腕の部分でも焼かれ
灰を乗せる為に炎が流れ過ぎない様窯詰めも
工夫されておられるそう
夏は上がりが良く冬は難しいとのこと
風が強いのが一番焚き難いとも
この窯でオイラの拙いお茶碗も焼いて頂ける
今から焼き上がりがとても楽しみです
心斎窯さん福永正夫先生 ありがとうございました
心斎窯さんを辞し来た道を歩いて戻る
日祝のこの時間帯はバスが無い為
結句、東市来駅まで〝 テクシー 〟で一時間程
まあバスが無いのは分かっていた事なので予定通りなんですけどね
中央駅と中央駅前のイオンで土産物を買い求め
市電で移動後少し歩いてドルフィンポートへ
こちらでも土産物を少々
それから快活CLUB さん入り
今日は鍵付きの個室にて
左上 西郷さん終焉の地碑 美山陶遊館の絵付け
二段目 美山 左から二枚目が堂平窯跡
三段目 美山 一番右が心斎窯さん入り口の坂
四~六段目 心斎窯さんで頂いた酒器
心斎窯さんでの手捻りは撮り忘れました