吉野 祈りの桜と蔵王権現様を拝見

11時半頃、吉野駅で下車し

ケーブルには乗らず

七曲りを歩いて登る

土産物屋を冷やかしながら更に歩いて行く

様々な色味の桜の花達が

目も心も喜ばせてくれる

祈りの桜

 

金峯山寺

現在修理中の仁王門を潜り

美しい石垣を眺めながら蔵王堂へと向かう

秘仏本尊の特別御開帳

丁度正午より行われている

新型コロナウィルスの早期終息と

感染により亡くなられた方々の追福菩提の為の

採灯壇護摩供を拝見することが出来た

約 7mもの青い金剛蔵王権現

左尊が弥勒菩薩、中尊が釈迦如来、右尊が千手観音菩薩

鐘や太鼓、読経の音声が身体、床に響き

護摩や蝋燭の焔が蔵王堂内部の大気を揺らす

不図気が付くと権現様が動き、こちらに迫って来るような

錯覚に囚われる

 

護摩供の後のお話で

吉野山の桜の木々は

土地の人々が様々な祈りを込めて植えて来られた

祈りの桜だと教えて頂いた

そういった桜である為に昔から地元の方々は

小枝一本であろうとも〝 御神木 〟だ、と言われ

焚き木にすることさえ固く控えて来られたのだと

吉野の先人から現在に至るまで続けて来られた

信仰の現れの御山なのだと

 

秘仏御開帳の木札をなくしたことに気が付く orz も

権現様の描かれた絵馬を頂き

満足して蔵王堂を辞す

 

柿の葉寿司と桜の花の入った羊羹を頬張りながら

更に奥へと登る

柿の葉寿司の鯖や鮭の身に施された塩気と

酢飯の上品な甘味の組み合わせが堪らなく美味い

 

花矢倉や高城山展望台に寄りながら

美しい桜の上や下を登って行く

美しい桜の花の下でなければ

こんな急坂はとてもじゃないが

登る気にはなれないだろうな、と思う

それにしても近くに目を遣れば春の青空に映える桜

遠くに目を遣れば春霞に霞む桜

本当に美しい

 

息も切れ々々になり、脚も悲鳴を上げているのだが

立ち止まって休憩してしまうと

暫くは歩けなくなりそうなので、勢いだけで歩き

登り続ける

 

写真を撮ったりとのむびりし過ぎた為

4時間程掛けてなんとか

西行庵に辿り着く

脚の疲れ、ここまでの苦労も報われた

上手く言葉には出来ないが

まるで素晴らしいお茶碗を見せて頂いている様な

そんな気持ち、心持ちで

庵の造作に暫し見惚れる

 

下りは周回道路の方を歩いて下る

途中土産物を買いながら

18時前、再び吉野駅

 

橿原神宮で乗り換え浮孔駅で下車

歩いて10分程の橿原ぽかぽか温泉さんへ

既に脚が筋肉痛   笑

天然温泉に高濃度の炭酸を入れたお風呂で

のむびりとさせて貰う

 

そこから徒歩圏内のアプレシオさんで

一泊

  

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