穏かで温かく、そして悲しい

「 巧拙無二 」 を読んでいて

不図、竹中大工道具館で見た

千代鶴是秀翁の鉋刃を思い出した

穏かで温かな春の海の様な鉋刃

腑に落ちる

穏かさ、温かさだけではない何かを

感じていたのだけれども

自分でもよく分かっていなかった

悲しさ

穏かで温かく、そして悲しい鉋刃だと