「 人が何か仕出かすことは、必ず、
何らかの結果をまねくことなのだ。当たり前のことだがね 」
「 ははあ・・・・・・ 」
「 その当たり前のことを、人という生きものは、なかなかに、
のみこめぬものなのさ、このおれもそうだが・・・・・・ 」
( 鬼平犯科帳 十四 224頁~225頁より引用 )
平蔵と岸井左馬之助の遣り取り
本来、人が負わねばならぬ責任というものは
現代の法律上の責任などよりも
この “ 浮世の仕組み ” に対しての責任の方が
遥かに重い、というのが本当のところなのだろう