ぎゃらりぃ松風さんにて轆轤をば

7時半頃に定宿快活 CLUB さんを出る

ざぶい゛

ざぁ゛~゛~゛ぶぅ゛~゛い゛ぃ゛ー゜

昨日の晩から

寒゛い゛

いきなし気温下がんなし

普通なら薄手のアウターを

旅の荷物に加えておく時期なのに

10月に入っても日中は

暑かったものだから

完っっ全に油断していた

半袖と七分袖のシャツ三枚しか

持って来てない   笑

しかも三枚とも、綿に麻混   笑

Tシャツも寝巻用に一枚のみやし

 

西新から姪浜

まだ早過ぎるので

駅にてぼーーっと時間調整

 

9時前、駅から歩いて 3分程の

ぎゃらりい松風さんへ

本日教えて頂く

松永 健先生にご挨拶をして

準備をして頂く間二階へ

作品がいっぱい並べられています !

 

二階にてコーヒーを頂戴する

ここで吃驚 !

このマグカップ

持ちやすく & 飲み口の当たりが

とても良い !

先生の娘さん曰く

飲み口は大事です、と

 

準備を終えられた先生が上がって来られ

実際に幾つもの作品を見せて下さりながら

説明して下さり

体験に使う土を決めて行きます

本当に、同じ釉薬であっても

土に因って焼き上がりがまったく違いますし

殊に昔ながらの唐津の土と昔ながらの釉の

焼き上がりの良さ !

そしてそして、南斗 !  南斗 !

本日は、残り少なくなってしまった

貴重な昔ながらの唐津の土 ! ! を

体験で使わせて頂けることに ! !

当に果報 ! !  です

うらららららーーー

 

土を決める迄の間

また体験中に教えて頂いたお話

そのお話を伺って思ったことなど

 

唐津焼のこと

最近では唐津の土も掘り尽くされて

昔ながらの唐津の土が

可也手に入り難いとのこと

実は、掘り尽くされた だけではなく

昔ながらの土作りをして下さる方々が

高齢で辞められたり

跡を継がれる方が居なかったり、という

理由も

 

昔ながらの土作り

自分の田に土を

幾つもの小山にして風雨に晒し

天日に干す

それを三年程も掛けて

土を作る

 

藁灰を作っておられた方

出来る限り農薬などは使わず

稲の栽培方法にも拘り

何度も何度も灰汁抜きや

天日干しをされていた

 

土作りをしておられた方も

藁灰を作られていた方も

その方達の暮らし向きは

結して豊かではなかっただろう、と

 

現在の様に効率化され

機械に頼る方法のなかった時代

前提として、大部分を自然の力に頼り

多大な手間と暇を掛けることが

当たり前だった時代の方法だ

そう言ってしまえば

そうには違いない

だが、昔ながらの唐津焼

原材料の作り手の惜しみのない手間と暇

同様な焼き物屋の惜しみのない手間と暇

によって、作られていた

 

唐津のM先生

昔ながらの唐津の土に

新たに唐津の近辺で

掘られる様になった新唐津土と

磁土を混ぜ込み

漏れを防がれる

ただ漏れなくはなるけれど

釉の調子が硬くなってしまう、と

昔ながらの唐津の土に

唐津土を混ぜ合わせれば

完全に漏れは止められないものの

釉の調子もあまり変わらずに

漏れもある程度止められる、とのこと

 

ぎゃらりぃ松風さんでは

体験作品も薪窯で焼いて頂ける ! のですが

最近では唐津の作家物や窯元の物でも

他の産地と同様に

ガスで焼かれているものもあるそうです

難しい問題ですね、ここら辺は

 

透明釉は風化長石と

窯に残る天然土灰のみで

二八

 

井戸茶碗の釉掛けは生掛けで

 

窯屋さんと相談されながら

焼き締めを焼くと同時に

釉薬物を低温でじっくりと焼く

窯を作られた

焼き締め用の登り窯の最後のところに

釉薬物を入れ、そこの部屋は

低温でじっくりと焼ける様にして

最後に普通に焼成される窯だそうです

焼き締めを焼く三、四日の間

低温でじっくりと焼かれることになるので

通常の焼成よりも

蓄熱量が多くなり

面白いものが焼けるのだそうです

 

小さめの穴窯も使われる

焼き締めは体力的にきつくなったので

小さめの穴窯で 20数時間

 

窯焚きは陶芸教室の生徒さんが

お手伝いして下さるそうで

中には、教室は辞められたのに

窯焚きのお手伝いに来て下さる方も

いらっしゃるのだとか

 

さて、体験です

土は前述の通り

昔ながらの唐津の土 ! !  を

使わせて頂きました

貴重な昔ながらの唐津の土に

三割程新唐津土を混ぜたものです

なんと 3kg も用意して下さりました

ありがとうございます

当に、果報 ! !

うらららららーーー でございます

 

そして、ここで

  orz

アクシなデント、と申しますか

粗相とでも申すべきなのか

この時に至るまで

オイラはてっきりこ

体験は手捻り、だと思っていたのですが

にゃんと、轆轤、でしたーーーーー

うおおおおおおおおおおおおおおおお

オイラ轆轤は、ほぼあかん orz  な人なのです

が、

然しながら、

唐津の貴重な土 ! ! を

使わせて頂けるのです

もうポンポンを括る以外の道が

ありましょうや ? !

 

と、いうことで

久方振りの轆轤による体験です

因みに、前回の轆轤による陶芸体験は

福島の氏家窯さんで

2014年8月以来、の

轆轤による陶芸体験となります  大汗

ポンポンを括った、とは言ったものの

やはり緊張は如何ともし難く

極度の緊張から脇を流れ落ちる汗

くっ、脇汗で目が見えねえっ !  状態です

 

心出し、土殺しから土取り

そして茶碗の原型迄

先生がして下さる

後の大きさ、形をオイラがさせて頂く

まずは碗形のお抹茶碗を挽く

お !  オイラにしてはまあまあ良いのでは

それを見た先生が

井戸茶碗を挽きたいんか ?  と

轆轤が下っ手っぴーなので

具体的に井戸茶碗を作ろう、なぞという

大それたことは

考えたこともなかったのですが

言われてみると、確かに作ってみたい

そうしたら、先生が

井戸茶碗の挽き方を教えて下さることに !

うおおおおおおおおおおおおおおおお

 

まず厚みのこと

高台部から飲み口に掛けて段々に

薄くなっていく様に

そうすることによって茶碗の重みが

手の中に心地よく落ちる

それから、腕の力は

腕を脚に押し付けておく為に使う

轆轤は脚 !  とのこと

 

目的の大きさ

ある程度の形迄挽いたら

見込みを大らかに広げる

ただ、広げるといっても

単純に広げればよい、というものではなく

茶筅摺りのことなどにも

注意しなければいけません

オイラの場合は中指に薬指を添えた上で

見込みの方は薬指だけを土に当てて

広げていくとやり易かった

 

見込みが大らかに出来たら

大きさ、形、特に高さは重要、を決め

茶溜まりを作り

更に指跡 ( 轆轤目 ) を付ける

オイラの様な下っ手っぴーは

轆轤の回転をゆっくりにして

付ければよい、とのこと

 

飲み口の少し下のところの外側を

内側に凹まし、その凹みから上を

少し外側に倒す

そして更に今度は飲み口のところを

内向きに押さえる

 

今度は内側にだけ指を当て

胴の外の曲線部分を

美しいものに整えます

これで轆轤挽きは完成 !  です

余談ながらも思うに、実はこの曲線

見込みが大らかになれば

自然とこの曲線も

美しいものになるのではないかな、と

人間も器も中の形で外の形が決まる、と

言われますが、初めて実感として

感じました

 

以上が、教えて頂いた

井戸茶碗の挽き方です

 

教えて頂いた教え通りに轆轤を挽く

いや、挽いている心算ではあるのだけども

世の中そんなに甘かない

中々思い通りにはならない

2つ目と3つ目はまず自分で挽き

先生にチェック & 直して頂く

そして説明をして頂く

 

そしてそして4つ目

なんとかかんとか自力で

井戸茶碗です、とギリギリ

名乗ってもよいものを挽き上げる

ヤッターーーーーーーー ! ! !

陶芸体験を始めて

14年と半年程の月日が

雲の様に流れ去った、今

オイラ作の井戸茶碗が

この世に現出したのだーーーーー ! ! !

(´・ω・`) 大げさ ?

いや、でもね

本当に大興奮しましたよ

大感激でしたよ

本当に考えたこともなかったですから

自分が井戸茶碗を作るなんて

しかもしかも

貴重な昔ながらの唐津の土で ! ! !

そしてそして

薪の窯で焼き上げて頂けるのです ! ! !

人間やはり

一寸先に何が起きるのかさえ

分かりませんね

なれば、楽しい

 

で、本日の体験はここまで

急遽明日の 9時から

削りもさせて頂くことになりましたので

体験料は明日でよいとのことで

12時過ぎ、ぎゃらりぃ松風さんを辞す

 

さて、如何しようか

元々の予定だと、3日目は岩国で

陶芸体験、の予定だったのですが

予約が取れず

二ヶ所予約をお願いして

一ヶ所は窯焚き直前の為

もう一ヶ所は予約が埋まってしまった為に

予約が取れず

岩国で陶芸体験であれば

このまま博多を離れればよいのですが

取り合えず明日の午前中は

急遽博多にいることになったので

どこか近辺で良さ気な所は・・・

ということでえ、門司港散策に行くことに

実はこのまま唐津行き、も 考えたのですが

この興奮した勢いで唐津に乗り込めば

大散財は必至のこと

前に述べた通り、今回の旅は

極力予算を抑えなければいけないので

唐津行きは強制却下

 

15時過ぎ門司港に到着

清々しい秋空が広がる

 

カメラ片手に散策

途中、切子のガラス製品を

置かれたお店を発見

美しかぁ~

切子線の交点がずれたりはあるものの

その分お値段もお手頃なものもあり

結構、迷う

取り合えず、買う買わないは後にして

散策を続ける

切子、欲しいんだけどさ

 

屋台が並んでいる

小腹が減ったので、はしまきを一つ

あーおいしい

おいしいけど、明太のって言ったのに

明太乗ってねえーーーーーーー

意味無ええええ

ふざくんなしーーーーー

面倒くさいからクレームは入れなかった

偶々忘れちゃったんだよね、と

善意に解釈

 

タイミングよくブルーウィングもじの

跳ね上がりタイムに出くわす

こういうギミックは楽しい

 

散策を終え

切子のところへ戻る

ああああ、欲しい、どんとポッチィ

散々っぱら迷うた挙句に

断念す

お店の方、触り捲るだけ触り捲ったのに

買わずにごめんなさいです

また、鹿児島の弟子丸さんに

切子体験をしに行こうかなあ

切子美しす 切子ポッチす

 

陽も大分に傾いてきた

再びざぶくもなってきたので

博多に戻ることにして、電車に乗り込む

博多で地下鉄に乗り換え

昨晩と同じく西新の快活さんへ

実は、既に明日の削りのことで

弱冠緊張しているのんは、内密ぢゃ