美しい春画 ― 北斎・歌麿   交歓の競艶 ― と 秋季特別展 眷属 に行く

姫路方面の始発に乗り

京都の山科で地下鉄に乗り換えて

東山で下車

そこからは歩いて細見美術館さんへ

美しい春画

北斎歌麿   交歓の競艶 ―

 

正直に申しますれば、私

春画 = 江戸時代のエチエチな本

春画 = 江戸時代の薄い本

くらいの認識でした

が、全く違げぇました

絵画ですね

素晴らしい絵画

 

喜多川歌麿 「 夏夜のたのしみ 」

女性の秘部、下腹部の美しく張りのある

質感、肉感、艶は見惚れる程のもの

図録やポストカードからでは残念ですが

伝わりません

 

月岡雪鼎

女性の愛される喜び、安らぎに満たされた

美しい幸福の表情、切ない表情

 

葛飾北斎 「 肉筆浪千鳥 」

構図、色使い、色の配置、強弱

脂の乗り具合迄伝わって来る美しい肌の質感、

男女の表情の深み、各々の人間性

描かれる男女の関係性

果ては相手への想い迄もが籠る

日本の絵師の凄まじさが伝わって来る

 

日常の様々な交歓

快楽的、刺激的な性的興奮に

偏ってしまっている現在の睦事

穏やかで互いが満たされる豊かな性について

考えさせられる

 

ミュージアムショップにて図録を購入

三千円也

二時間程勉強させて頂きました

 

東山駅に戻る前に満足稲荷神社さんにお参り

穏やかな雰囲気の境内

恰好の良い狐さん達

 

地下鉄に乗り五条へ移動

20分程歩いて龍谷ミュージアムさんへ

秋季特別展 眷属

以前京都のイベントを調べていた折に

開催を知ったのですが

パンフレットの神狐像に釘付けになりました

岡山の木山神社さんの奥宮で

数年前に発見された

室町頃の作と見られる神狐像

待っていればその内に岡山県立博物館さんで

また展示して下さるだろう、とは思うものの

この神狐像は可也の優品だと思う

直ぐにでも見たい、お会いさせて頂きたい

ということで、はっきし言って

本日京都に来た一番の目的

他にも良いなあと思う御眷属さんも

いらっしゃったのですが

飛びました !

他の御眷属さんをすべて拝見した後

最後に神狐さんを拝見 ! !

神狐さんのその優品振りに

他の御眷属さん方の印象が

飛んでしまいました !

辛うじて印象が残ったのは頼弁作

延暦寺所有の巳神立像さんの

頭の上にちょこんと御座す蛇さんくらい

それ以外は飛んでしまいました

それくらいに神狐さんがよかったのです ! ! !

形式的に簡略化、デフォルメをされていながらも

品位のあるお姿

丸みのある線が美しく神威、智勇

優しさも感じられます

お顔立ち、殊に目の表情が素晴らしかったです

人目も気にせず、神狐像さんの周りを

ぐるぐると一人で何周も回りながら拝見しました

個人的には向かって右側から拝見するお姿が

お勧めです !

本当に素敵な神狐像さんでした ! ! !

 

大満足で会場を出てショップへ

・・・・ ?

・・・・・・・ ? ? ?

・・・うん ? ? ? ?

・・・無いで

・・・・神狐像さんのグッズが

・・・何で無いん ? ? ?

・・・ポストカードすら無いやん

・・・売り切れ ? ? ?

まさか・・・

上り坂・・下り坂・・・まさか・・・

神狐像さんのグッズが・・無い・・・だと ? !

非常に残念無念也

 

まあ神狐像さんグッズが無かったのは置いといて

神狐像さんを拝見出来たこと自体は

大大大満足 ! ! ! で京都駅へと歩いて向かう

 

予定より一時間程早い電車に乗車

山陰本線にて鳥取を目指す

 

豊岡にて乗り継ぎ時間が70分程

駅近くのさとうというスーパーで

弁当を買い食らう

お野菜もきっちりと入っていて

美味しゅう御座いました

 

20時05分の浜坂行きの電車に乗る

浜坂にて鳥取行きに乗り換える

 

22時20分 鳥取

駅より歩いて10分程

日乃丸温泉さんで一っ風呂

昭和っぽさを残す雰囲気

ふわっと香る硫黄の香り

少し熱めの湯に浸かると直ぐに

つるんとした卵肌に

駅から徒歩圏内にこのお湯

素晴らしいですなあ

 

一時間程ゆっくりとさせて頂き

外に出る

少し冷たい外気が心地好い

さて、ネカフェ迄40分程歩こうかの

 


今展の図録と満足稲荷神社さん

御眷属さん恰好いい