朝方 2時間ばかし睡眠を取り
何とか起っきする
粗大ゴミの回収に出すタンスを外に出す
親父が勝手に手伝いに来て一、二度会話をする
数年振りの会話 笑
その後、風呂屋にてしとっ風呂浴びてから
買い出しの為に店に寄るもお目当ての品がない
店内をうろっている間に時間が押してしまい
約束の時間に遅れてしまう
安田さん、大変失礼致しました
ということで
本日は安田龍彦さんの自宅工房での
窯出し展示なのです !
挨拶を済ませてといいますか、挨拶の途中から ( 申し訳ありませんです )
視界の端に映る徳利達が気になる
白胡麻がいつにも増してクリアで美しい
奥様が出して下さったお茶を頂きながら暫しお話を伺う
( 因みに出して下さったお茶、風味が爽やかです ! )
今回は 1日長い窯焚きだったそうです
炙りの段階を 1日長くされたそう
最近は窯詰め時の工夫の為
窯詰めの日数が 2,3日延びたそうです
炭を入れない安田さんの窯では
窯詰めの重要度、影響が大きいのです
因みに、炭を入れる窯では
炭の入る隙間を窯詰め時に開けておき
棚板の両サイドに炭が零れないように
例えば徳利などを並べたりするそうです
作品を拝見した後で
今回は色味、胡麻、緋襷、土味などがよく、強く
ヴァランスよく出ていると感じたこと
今回は小さな作品の中にも自然釉や色に
多彩で豊な表情が見られるものが多いこと
を感想としてお伝えさせて頂いたのですが、前述の
炙りを 1日長くしたこと、窯詰めの工夫の為ではないでしょうか
との事でした
何ともいえない、クリアな美しさを感じました
熾きに埋もれた見た目にはぼこぼこの不透明な胡麻でも
日の光を当てると、クリアな色味を感じるものがある程に
古い白備前には透明釉の掛かっているものが多い !
ガーン・・・なんかショック
勿論釉の掛かっていない白備前もあるそうなのですが
なんか、ショック
普通に白く焼き上がる土 ― それも当然、備前の土 ― だという
思い込みがあったから
まあ作品の良し悪しとは別な話ではあるのですが
なんか、ショックだ
松の薪の入手具合は業者さんによっても違いがあるそうです
けらもすでの杉、檜のみによる実験的共同窯には
御自身の窯が忙し過ぎて窯詰めに半日しか参加出来なかったそうです
オイラ個人としてはこの実験窯、興味が津々なのです
窯詰め時のラップは備前では割り合いにポピュラー
昨今では窯焚きの秘密というのはあまりないそうです
まあ備前は手間返しもありますから、そうですよね
陶岳先生の大窯は窯詰めに 4年 ! も掛かるそうです
長い窯詰めの間に地面から上がって来る湿気対策に
大甕などにはラップが巻かれてあるそうです
陶岳先生の大窯では甕の中の作品に特有の胡麻が見られる
所謂、上からはらはらと降り重なる細やかな胡麻
今回はいつもと違う時期の窯だったので
上がりの日は30度超えだった
かなり、暑そう
安田さんの窯は横焚きの穴が少し小さい
因みに安田さんの横焚きは、24時間以上 !
な、長い !
横焚きは薪を放り込むのではなく、穴に乗せておいて
少しずつ押し込んでいく
薪を穴に乗せて置くときの隙間の明け具合や、薪を押し込んでいく
タイミングは手伝って下さる方のペースに任せることが多いので
人が変わるとその影響も出やすい
弟子時代に窯作りの手伝いをされたことがおありで
その時に窯作りの注意点や知識を教えて頂いた
窯の垂直面の傾斜は 1つの煉瓦で 3mmくらい
熾きに埋もれたぐい呑みの口のところに白い色
白胡麻っぽい白なのですが・・・
安田さん曰く、手入れのときより白い色が増えたような・・・ ?
安田さんの作品は多くの方が
ネットで見る画像よりも実際に見たものの方がいい、と言って下さる
オイラも大変にそう思いまっす !
機会があれば是非御手に取って見て下さい
美観地区のお店にもありますよ〜
安田さんの大皿はいつも見応えがありますし
今回の窯で上がったものも見応えあり ! なのですが
花器、今回の窯の花器はいつにも増して素晴らしいです !
案内に載っていた白胡麻の花器はさぞ花が映えるだろうと思います
殊に清楚な花などを
今回は 4つ頂戴しました
白胡麻の徳利
火の正面は白濁した胡麻と茶色の胡麻が流れ落ち
結晶化、黄色と緑の釉溜まりを作り
火が上を通った部分は薄茶や緑のビードロ
注ぎ口には白っぽい玉垂れ
腰の少しの干割れ
全体を覆う細やかな貫入の入ったガラス状のクリアで閑かな白胡麻
貝の目跡の周りには朗らかな緋色
み、見所過ぎです
しかもお値打ち過ぎ ( 貝の目跡の剥がれと底のぶくの為 )
酒器
熾きに埋もれたものですが
前述のクリアな色味が見られるもの
薄く緑掛かる光を帯びた紫、青灰色
高台内の焦げの黒胡麻は薄っすら黄色味を帯びる
見込みのグレイッシュな青緑色に
融けてガラス状になり細やかな貫入を伴う
仄かに薄黄色のビードロ
ぼたを囲うとろっとした茶胡麻と濃く艶やかな黄色の隈取
この酒器は腕の一番手前
つまり窯の一番手前に窯詰めされたものだそうです
備前ですので窯の一番手前ということは
焚き口の手前側 !
うーん、逸品です
黒く焼き上がる土のビアマグ
見込みはしっとりと落ち着く黒と紫蘇色
外側は黒、少し黄味帯びるグレーに焦げ
その中に浮かぶ紫蘇色
散らばる白い小さな石粒
底の目跡の間に炎
静かに恰好良く、味わって飲みたい時に
プレゼントする機会用に取り置きしておく心算で頂いたんだけど
自分で使いたくなる〜〜〜
マグカップ
白と薄茶の胡麻、緋色のやわらかなグラデーション
やさしい共演
こちらも贈り物用に取り置く心算
以上の 4つで
20000円のところを18000円にして下さりました
ありがとうございます
ここ 2週間ほどの仕事の忙しさ、睡眠不足も飛んで行くほど
楽しませて頂きました
ありがとうございました