ちと不粋過ぎ ?

hirunesai2010-06-20

朝5時過ぎ、予定より早目に出立

7時頃には福山に着いてしまう

うーん、暇

ふらついていると、案内の看板に

鞆の浦の文字が目に留まる

まぁ、ちょっと行って見るか


鞆の浦

ポニョ ?

歴史ある港町 ?

そのくらいの知識しかない

写真を撮りながら散策 1時間程


福山に戻り、スーパー銭湯ゆららへ

朝風呂ですっきり


11時過ぎ天満屋福山店に

6Fへ直行

エスカレーターが6階に昇りきり

一歩足を踏み出せば

そこには備前焼が ! (大袈裟 笑)

福田路子先生のブログでチェックさせて頂いた

備前女流作家 咲楽の展示即売会なのです

辿り着くや、早速ガン見  笑


咲楽の作家さんが3人いらっしゃる

上堂智子先生、土器ことよ先生、山村富貴子先生の御三方

店員さん ? というくらい 控えめながら卒の無い接客

土器先生がショートカットで見た目活発な印象ですが

それでも御三方とも、楚々とした雰囲気

(まぁ、‘多少’余所行きではあると思いますけど)


前回のアトリエ百合さんで拝見したとき

上堂先生と土器先生の二人は特に

‘ガンガン’に焚いているなぁと思っていたので

実際に御二人を見ると 本当にこの人達が ? と思ってしまう

ガンガンに焚くイメージと繋がらない


今日は 父の日のプレゼントに、という企画なので酒器も多い

迷う。困ったなぁ〜  笑

ぐるぐると一時間弱

ぐい呑みを三つ

中平美鈴先生のころがし

灰被り、肌理の細やかな土、細やかなカセ胡麻

抜けの隈と見込みにピンク掛かった金彩


上堂先生の灰被りのころがし、荒目の土ながらやや薄作り

胴に二つの抜け、見込みにも抜けが一つ

口辺のカセた灰が一部剥がれて器胎の緋色が覗く

見込みの灰褐色と沈んだ緋色の織り成す景色も面白いです


そしてもう一品、上堂先生のもの

胴は赤茶色の胡麻がたくさん

見込みと口辺に胡麻が ぼとぼと

口辺の胡麻は玉垂れになったものや玉垂れになる寸前のものが数個

思わず二度焼きではないのか確認すると

一度です。一番火の当たるところのものです との事

うーん濃厚


しかし、ほんまに上堂先生の雰囲気と

ガンガン焚いてるイメージが繋がらないなぁと思っていると

御師匠さんの御名前を見て納得

上堂先生の御師匠さんは伊勢崎満先生なのです

成程


中平先生の御師匠さんも満先生なので

今日は姉妹弟子で頂いた事になりますな

でも、父の日のプレゼント用の作品を

自分用に三つも頂戴するのは、ちと不粋過ぎ ?


お値段は中平先生のぐい呑みが 3000円

上堂先生のぐい呑みが 2000円と1500円でした

うーん、りぃずなぶぉー

ありがとうございました


続いて井原へ

久方ぶりに田中先生の作品を拝見させて頂きに

腹拵えだけして田中美術館へ


うーん何度拝見しても凄いですなぁ

彫られた作品をじっと見ていると

あれ ? 今、話しかけられた ?

そんな気がしてきますし

書も今にも踊り出しそうな躍動感に満ち溢れています

本当に凄い !


企画展も開催されています

春季企画展「刀の芸術」〜人間国宝 宮入行平の名刀を中心に〜

伝包永 (短刀 鎌倉時代) を見たとき

刀の中に別な世界がずっと奥行きを持って拡がっていると感じた

焼き物の鎬を鎬と言うのも納得


信国 (袋槍 室町)も格好良い

その質感と空間が溜まらない


で、ここで ちくと嫌なことが

声がでっかいくらいは多少我慢するけど

おっさん、何作品をベタベタ触ったり押したりしとんねん

ありえんわ

若いもんは ってよう言うてるけど

高齢者でマナーの悪い人よう見るで

折角、今日はほんま良え日やなぁ〜 と思ってたのに


お口直しに 平櫛田中の全貌展の図録を買い求めて

家路に着く