藤原啓・雄 父子展

hirunesai2008-07-23

県立美術館 藤原啓・雄 父子展へ

まず同時展覧の 千葉市美術館所蔵 浮世絵の美展

松野親信 立美人図

鳥文斎栄之 朝顔美人図 がお気に入り

こうして見ると日本女性の黒髪の美しいこと美しいこと

まぁ今は見ませんけどね

あと立ち姿

最近はモデルのような スッと伸びた姿勢が良いみたいやけど

違う

背筋がなだらかに伸びて 全体的にもなだらかさが感じられる

まぁ今は見ませんけどね

やっぱ洋服には合わんわなぁ このなだらかな姿勢は


前 八木ちゃんとネイルアートの話になった時

八木ちゃん曰く「指先とかに気を使うからお淑やかになりますよね」

俺曰く「いや それは違うやろ。指輪とかやったら分かるけど」

・・・・

どこが違うかって !? そりは・・

指輪してても普通に家事はするけど、ネイルアートは基本的に・・ねぇ

日本の文化は生活の隅々にとけ込んでいるものなのです

姿勢や振る舞い、身体の使い方は文化なのです

生活からかけ離れた淑やかさと生活の中の淑やかさ の違い


脱線しちゃいましたが浮世絵

浮世絵と謂えばぁ・・・ 歌麿 !

Oh ! Utamaro !!

とか言ってるので完全に春画のイメージでした (笑

男根とかね 全く違います(笑 

美人画です

しかしあの すぅー とした線はすごい

他に見ないなぁ 焼きもんであんな線出ぇへんかなぁ


浮世絵って結構人気あんのかな ? 県立美術館は3回目やけど混んでたし

浮世絵そのものだけやなく、表具もきれい

こういう “美” がデザインとして活かされていないのは 何故 ???


小学校5・6年生くらいの女の子とお父さんが一緒に浮世絵をみながら

この色はあーだとかこの色はきれいだとか言ってたのが微笑ましかったけど

こんな親子がもう少し増えれば日本の美も変わってくるかな


さてさてやっと備前です

藤原系の作陶理念は「単純・明快・豪放」だそうですが

私的には 啓先生の作品の静けさと拡がりに惹かれました

備前手桶の静けさと溢れ出ずる艶やかさ

茶入れや徳利の星霜のような閑かな佇まい

茶碗や酒器のキリッとした腰

静かだけど語りかけてくるような黄胡麻の長皿

人柄が出るというのはこういうことでしょうか


雄先生の言葉

温かさとか、優しさとか、強さとか、そういうものを想像させる焼物、その焼物が

そこにあることで精神的に温かみを感じるような、そういうものを作らなければならない。

それが陶芸家の使命である

まさに美は発見するものである なのですが・・・

今の私には・・・ orz

茶碗はいい と思うんですけど ・・力量不足を痛感す

緋色は啓・雄 両先生とも豪快で美しかったです



見終わってそのまま引き揚げようかともおもったのですが

あ゛づい゛

ので本屋に避暑

炎芸術の備前焼の特集号をまた見る