陶磁器 3

仕事をこなしながら、ふと考える。

備前焼のこと。

ほぼ100%無釉焼〆。窯変。

ある種、重箱の隅をつつくようなマニアックな焼き物。

閉じられた世界。取っ掛かりが無い。


家にある、松井陶仙先生のぐい呑み思いだす。

お茶を注いだ時の見込み、飲み干したあとの景色。

どこか、庭園や水墨画と馴染む。

色 鮮やかに。


備前の器は、その人間が今までに何を見、

そして 何を感じてきたかによって

まったく、見える景色がちがってくる。


火にすなお、土にすなお、器にすなお。

器に教わる。



仕事中だけどね。