朝鮮唐津 !

hirunesai2013-04-13

未明に目覚め

寝られそうにないので

起きてごそごそしていたら

揺れだす

ぅお、結構長げぇ。阪神淡路大震災を思い出す

先週、棚の補強をしておいてよかったよ

取り合えず物的被害はなし

慌ててパソコンを立ち上げる

震源地は淡路・・・関西の方大丈夫なのか ?

暫く地震情報を見ていたけど大丈夫そうなので

そのままネト


なんか、イベントでもないかな

と、岡山、香川のイベントを検索していると

お ! なにこれ ? 面白そう

牛窓クラフト散歩

古民家や空き家となっている民家の一画に

各地の作家さんの作品が並べられるのだとか

会場や出展作家さんをチェケ

しおまち唐琴どおり会場、オリーブ園会場合わせて

陶磁、金属、ガラス、漆他 30数人の作家さんと企画展

それプラス寒風陶芸会館会場でのワークショップ

むぅ、結構な規模だな

なんか良さ気な作家さんもいるし、行ってみるか


つうことで、9時過ぎに家出をして10時過ぎに牛窓

駐車場の誘導や案内など地元の方がされている様子

すごく親しみやすい雰囲気


まずは一番のお目当ての会場へ、カメラ片手にのむびりと向かう

向かう先は宝珠庵

細い路地に入り緩やかな坂を上って下る

なんともお洒落な庭園

葛折のアプローチから玄関へ

階段を上がり二階の会場に

部屋の中に並べられた焼きもんと

窓の向こうの牛窓の海が目に飛び込んでくる


李朝を思ふ 暮らしの美

唐津研究会の伊藤明美さん、梶原靖元さん、菊池克さんの

三人の先生方による企画展

唐津李朝を想わせる焼き物が並んでいます

もうね、夢中になって見てしまう

伊藤先生の粉引きの器の育ち方や様々な表情を見せてくれる白

青味掛かった釉

菊池先生の灰被り藁灰釉徳利

本当に首の辺りとか李朝っぽい

梶原先生の抹茶碗や朝鮮唐津の徳久利、韓国の土の徳久利も

好えわあ


財布殿と相談しつつ、あれやこれやと迷う

伊藤先生の湯呑み (フリーカップ ? ) 、菊池先生の灰被り藁灰釉徳利

梶原先生の朝鮮唐津徳久利、どれにしようか

悩んだ末

梶原先生の朝鮮唐津徳久利を頂くことに


下膨れのどしっ としたフォルムなんだけど、軽やかさがあり

口が小さめなので大らかな感じも受ける

そして縮れた藁灰釉が迫力

お値段は 1万と2000円也

因みにこちら、先生最後の朝鮮唐津なのだとか

元々朝鮮唐津はあまり作られていないのだそうです


少しばかりですが先生にあれこれと伺う

土は粘土ではなく砂岩を石臼で挽いたもの

吉野靖義先生も同じようにされていますね


窯は耐火煉瓦などではなく粘土で作られた窯

単室なので穴窯に近い窯だそうです


釉薬は砂岩と灰のみで長石は使用されていないそう

唐津で長石はとれないので、と

唐津の先達と同じように、唐津で採れる原料のみを使って

作られています


頂いた徳久利は紐を積んで、叩きで作られたもの

可也薄作りで量もたっぷり入ります


どのくらい焼かれるのですか ? とお尋ねすると

5時間です

・・・ ? ? ?

え ? 5時間

もう一度、確認の為にお尋ねする

5時間ですか ?

はい、 5時間です

・・・・・

えーーーー !? 5時間

短い ! つか、短過ぎ !

オイラなんて − ミニ窯だけど − 10時間くらい焚いて

弥生式土器だったり・・・・

勿論土の違いとか、窯の違いとかもあるのでしょうけど

600℃までゆっくり上げれば、後は大丈夫です とのこと

( で、気になったので帰ってネットで調べてみた

 インターネット陶芸祭 うまか陶さんより   意訳

 砂岩を石臼を使って手で挽くのか、それとも機械で細かくするのかによって

 土の粒子の形に違いが出る。前者はギザギザで後者は丸い粒子になり

 ギザギザな方が粒子同士が確りと絡まり、水漏れし難いのだそうです

 それなので、前者で土作りをされている梶原先生の作品は

 焼成時間が短くても大丈夫 !  ということらしいです )


朝鮮唐津をゲットしてほくほくとしつつ、一度部屋を出たのですが

うーん、やっぱ伊藤先生の湯呑みが気になる

ちゅーこって、直ぐに部屋に戻る

件の湯呑みを手に取りつつ

あーー、でもまだ、備前の先生方の窯出しがこれからやからなー

と、なんとかかんとか諦めて、再び部屋を出る

もうちょっと容量があれば、というか深さがあれば、頂いてたろうなー

お値段もそんなに高ぉなかったし、なんといっても綺麗な白やったし

(諦めたと言いながらも、本当は駐車場に戻るまで悩んでいたのは内緒)


冷やかし程度に他の作家さんの作品を眺めつつ

もと来た道を風まち亭まで戻る

水夫 ( 読み方はかこ ) のじゃぶじゃぶを食べる為

一杯300円で、1日50食

( 12時過ぎか半くらいやったと思うけど、オイラは45食目くらいだった)

こちらも地元有志の方達がして下さっているようで、アットホーム

つか・・・アットホーム過ぎ、商売っ気が限りなくゼロに近い  笑

料金も前払いの人もいれば、後払いの人も  笑

あ、お味の方ですが、ばっちりおいしいですよ

気持ち甘めの味付けですが、げたのミンチの出汁が好い感じぃです

それと自家製のたくあんもお勧めです


その後ものむびりオリーブ園会場や寒風陶芸会館会場まで足を延ばし

4時間半くらい掛けてほぼ全部見て廻った

鄙びた港町牛窓の雰囲気と穏やかな春の気候

様々な作家さん達の作品

とても雰囲気の良い素敵な ‘ 散歩 ’ でした