野良猫
生息圏が人間の生活圏と大きく重なり
間接的に人間の生活に依存する部分も
大きい
故に
野生とは言えないかもしれない
その野良猫達を去勢するという
理由は
殺処分される命を出来れば
なくしたい、減らしたい
から
確かに野良猫が繁殖をして
その子孫らが
〝 人間社会 〟に都合が悪ければ
殺処分されるかもしれない
だけれども殺処分を逃れ
生きて
その子孫らがまた子孫を残す
野良猫は野良猫で
猫という種の生命を繋いでいく
望まれない生命、の生命とは
〝 人間が 〟望まない生命のことだ
ペットの去勢については
個人的には反対
だが、今の日本社会で
猫をペットとして飼うならば
仕方がないことなのだとも思う
人それぞれの自由にしたらよい
だが
野良猫を去勢する ?
何の権限があって ?
ある種の病原菌やウィルスの様に
著しい危害を人間に加えるものならば
その種を滅ぼしてしまう、ということも
理解をするし、仕方がないが
前述のようにペットならまだしも
人間如きに
他の種が子孫を残すことを
不可能にする権限が
そもそも、どこにある
猫という種が子孫を残すことを
人間の支配下に置くことが
当然のことなのか
人間には人間のルールがあるが
猫には猫のルールがある
猫を人間のルールの支配下に置き
猫が子孫を残すことを不可能にする
勿論、地球上のすべての猫を
去勢する訳ではないが
別な生き物と対等に向き合っているとは
言えぬ
共に生きているとは
似て非なるもの
人間のエゴと傲慢の果て
そして、
既に狂気