澁田寿昭展に

15時半過ぎ

アンクル岩根のギャラリーさんへ

開催中の澁田寿昭展

昨日の土曜日が初日なのだが

休日出勤だった為二日目の本日に伺う

 

ギャラリーに入ると澁田先生が

先客の方とお話し中だったので

挨拶だけ済ませ拝見

今回は Seeds シリーズを中心とした個展

もちろん花器や酒器も並びます

 

Seeds や花器を見た後酒器を

どこか雰囲気が違う

少し形のヴァランスが変わったのだろうか ?

でも変わっていない気もする

すっきりとして

良い風に力みが抜けている感じで

閑かで穏やかな雰囲気

 

先生は相変わらずお忙しいそうで

家族や地域のことそして作品作り

ヨーロッパ方面との御縁も引き続きで

 

マグカップに凄く魅かれる

焼けは明るめのオーソドックスな備前だが

閑かで穏やかな暖かみのある繊細な色味

一人で穏やかに好きな飲み物を飲むときに

相応しいマグカップ

 

黒の鶴首や瓢の徳利も良く、少々考えたけれど

備前の酒器 ( 1萬8千円 ) を頂くことに

こちらも複数回焼かれたものだろう

器胎の艶のある黒と

幾本も流れる玉垂れの重なり

艶やかな黒と黄胡麻、コバルトの青

秀逸なのは高台内部の焦げの様な質感と

見込みの青緑味を帯びキラキラと輝く黒い玉垂れ

この玉垂れは三筋の玉垂れが一つになり

樹木のように見える

明るい月光に照らされ閑かに光る樹木のようで

とても美しい

 

運転をしながら

酒器の佇まいの変化などのことを考える

外部出来事、または先生御自身の無意識からの

心の変化だろうか

或いは先生の年齢的なものによる変化か

・・・

・・・・・・

 

あ、Seeds や ! !

閑かで穏やかな暖かみのある雰囲気

Seeds の雰囲気や ! ! !

 

伊賀の土楽窯の福森雅武先生の個展の折

花器や器を目はちゃんと花器や器と

捉えているのだが

心はそれらを花器や器としてではなく

福森先生の焼かれた陶仏と

まったく同じものだと感じたことがあったが

それと同じことだ

 

職人の仕事であれ作家の手になるものであれ

作品とはそういったものであろう

 

澁田寿昭先生、アンクル岩根さん

ありがとうございました