昔の漫画

昔の漫画、手塚治虫氏などの漫画で

時々、身も蓋もなく人が死んで終わり、という様な

現在のマンガでよくある、本当は悪役も良い人でした、とか

実は死んだと思っていた人が生きていました、みたいな

良いお話的なものには全く感じられない

読み手が何か重たいものを無理に口に押し込まれた様な

なんとも言えぬダークな余韻に押し込まれる

そんな漫画が減ったな、と以前から思っていたのだが

今日、あー そういう生き方をする人間が

殆どいなくなっちまったからか、と気が付いた

 

 

 

第 71回 正倉院展

朝、少し河原町の辺りを散策後、奈良へ

まずは奈良公園で催されている

シェフェスタに行き腹拵え

取り合えず会場をぐるっと見て廻る

まずは jogo さんでお肉 ( 1000円 )

5種類のお肉をぺろり

美味い

続いては鮎屋さんの子持ち鮎の炭火塩焼き ( 700円 )

鮎久し振り

これも美味しい

それから cafe WAKAKUSA さんの

奈良産・柿とマスカルポーネクリーム & 白玉のクレープ

( 600円 ) をデザートに

適度な甘味でこちらも美味しい

満足 !

 

3連休の中日やし開館直後はばば混みやろから

行くのんはお昼前後くらいかの

さてそろそろよかろうもん、とシェフェスタを後に

奈良国立博物館へと向かう

御即位記念 第71回 正倉院展

 

   orz

 

  ばば混み

 

ですよね~

正倉院展ですものね~

取り合えず入館券購入用の列に並び入館券購入後に

入館待ちの列の最後尾に付く

ふぇ~、入館迄の目安時間

45分 !

まぢでか~

まあしゃんめえ、と並ぶ

そしてやっとこ入館

( 実際入館迄は20~25分くらいやった )

まずはトイレットで用を足しておく

いっつも思うんだけどさ

そろそろ、女性用のトイレットと

パウダールームを別に作った方が良くない ?

余計なお世話かもやけど

 

見て廻る

展示ケースの最前列でじっくりと見る人

ちょちょっと見る人

ちょちょっと見る人の大体は

最前列で見ている人の肩越し等から見ている

若しくはスペースが空いていれば

最前列で見る

だって、最前列で見たい人はちゃんと

展示の前から列を作って並んでいるんだもの

まあ、普通そうするよね

なんだけど、割り込む割り込む

お陰でじっくりと見たい人の列が一向動かない

ぷへ

まあ一番効率が良いのはそのフロアの

空いている所から見て廻ることかの

 

割りと興味のあるものはじっくりと見させて頂いたんやけど

展示数が 41点であったので

グッズ ( ここもばば混み ) を見て廻っても 2時間程ですんだ

時間的に許される方は金土日祝日は20時迄の開館なので

昼過ぎまで観光して、遅めに見られるのも良いかもしれない

 

気に入ったものは

紅牙撥鏤尺、緑牙撥鏤尺、七條刺納樹皮色袈裟

鳥毛立女屏風、赤漆欟木胡床、礼服御冠残欠、螺鈿

紅牙撥鏤尺、緑牙撥鏤尺の細かな細工と色味の美しさ

( グッズ売り場でもこのグッズを手にされている方が多かった )

七條刺納樹皮色袈裟は眺めも然ることながら

時を経て今猶、色が残っていること自体が凄い

鳥毛立女屏風は一人々々の表情やお顔立ち

赤漆欟木胡床は単純にこんな椅子が欲しいと思った

礼服御冠残欠は古代のガラス玉や真珠

気が付かなかったけど珊瑚もあったらしい

翡翠っぽいものもあったけど違うのかな ?

緑 黄 赤 茶 白等の華やかな古代のガラスのコク深い美しさ

中には梔子の花を模ったものも

明日香の古代ガラス製作体験のガラスを思い出しました

螺鈿箱、螺鈿の何とも云えぬ美しいピンクと青の光が

今迄見た螺鈿の中でも一際で

溜息ものでした

図録ではなく、杉本一樹さんの

正倉院宝物 181点鑑賞ガイド ( 2200円 ) を購入

大大満足 ! ! !

 

前述の通り 2時間弱程

もっと掛かると思っていたので

後のことをあまり考えていない

このまま JR奈良駅前の奈良ノ空カラに行き

そして明日は三ノ宮のインディアメーラーに行こうか

とも考えたけど、天気が曇り勝ちでもう一つやし

結構散財しちゃったし・・・

つか、2日間で大満足出来た ! ! というのもあり

撤収し岡山に帰ることにした

近鉄さん-阪神さんで奈良から三ノ宮まで一気に

( 勿論、爆睡 ) 行き、二宮温泉さんでしとっ風呂

後は JRさんで上道に ( 勿論、爆睡 ) 

20時半前の到着

いやあ、本当に良い旅でござった

 

 

因みに来年の 4/18- 6/14 の期間

今回お邪魔した奈良国立博物館さんで

「 よみがえる 正倉院宝物  再現模造にみる天平の技 」

という展示があるそうだ

〝 出品作品はすべて再現された模造品です 〟とのことだが

今回の出展宝物と比べながら見るのも面白いと思う

今回の旅で、染司よしおかさんの染めものや

正倉院の宝物のその技術レヴェルの高さと美しさを目の当たりにし

正直、愕然とした

一体、今の日本の技術で何処迄迫れるものなのか ? !

作り立て当時の宝物の様子をこの眼で

見ることが叶うのか ? ! ? !

大変興味深く、楽しみだ ! !

 

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          左上の 2枚は昨日お邪魔した

          京都の染司よしおかさんの本と文香

 

 

 

染司よしおかさんと慈照寺

朝焼けの頃、家を出る

始発に乗り相生で乗り換えて大阪に出る

大阪からは阪急に乗り京都河原町で下車

四条大橋を渡り少し歩き祇園町南側の

染司よしおかさんへ

現在京都店は改装の為、20年 2月迄は

こちらの仮の店舗での営業となる

 

店内は広くはないがそれでも

様々な染めの色の作品が並べられており

とてもきれいだ

赤 黄 青 紺 緑 鶯 桃 紫 茶 灰 水色などなど

これらすべての色が植物から染められる色

植物染、一般には草木染めといえば

やさしいやあたたかみのある色合い、色味と言われる

私も体験や家で数回だが染めてみたことがあるので

確かにその通りだと思う

ただここ、よしおかさんで

これだけ豊富な植物染の色の作品を一度に

目にして手に取るとそれだけとは思えない

嘗ての貴人達が身に付けていた頃の品位や

少しだけ、ではあるのだが

どこか神々の穏かなる神々しさの様なものさえ感じる

 

五代目の書かれた書籍  「 日本の色の十二ヵ月 」  と

文香を頂く

3500円程

 

よしおかさんを出て今度は京阪で出町柳

30分程の道程をのんびりと歩き慈照寺

正直、来ようか来まいか迷ったのだが、来て良かった !

陽射しの変化と共に刻々と移ろい変化していく

庭や建物の眺め

多くの観光客でざわついている筈なのに

閑けさの中にいる様な感覚

観音殿銀閣の周囲の樹木、自然と調和しつつも

程好く少しの存在感を残す様

そして、洗月泉

滝の石組み、周囲の石等の位置配置

落ちる水の具合・・・凄い ! ! !

作庭は善阿弥と相阿弥との伝

 

2時間程拝観し参堂の土産物屋を眺めつつ駅へと戻る

東福寺で JR に乗り換え梅小路京都西にて下車し

少し歩いてある作家さんのところへ伺う

伺ったのだがお留守のよう、残念

看板は出てはいたけれど

お電話一つ差し上げず、の訪問やから

まあしゃんめえ

駅まで戻り、梅小路公園の手作り市を冷やかす

龍善窯さんの器がよかったです

 

京都駅で土産物を漁った後

近くのラーメン屋さんへ行ってみるも

既に行列

個人的にラーメンに行列はないのでさっさか諦める

明日は奈良なので奈良まで移動しておこうかとも考えたが

今夜は京都のマンガ喫茶にて一夜を過ごすことにする

  

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