キラリ ヒューモア

hirunesai2009-07-14

昼起き

うーん、どうしよう

昨日澁田先生の徳利を買ったばかり

今月は信楽にも行きたいし

でも安田龍彦先生の窯出しは行ってみたい

行ってみたい

行こうかなぁ

 行く !!  笑

取り合えず 風呂。鵜飼谷へ 

と、その前に安田先生の工房の近くを通ってから

土地勘が無いところなので

佐伯峠を越えていると

嵐の湯 !?

  湯 !?!?

ツルの湯 嵐の湯

えっ!?こんなところにお風呂あんの!!

入ってみると入り口に料金が書いてある 500円

おおぉ。入ろう


お風呂自体は小さい6,7人も入れば一杯かな

洗い場も3つ

でも源泉かけ流し。じぇいたくだー

後で調べると無休で営業時間は10〜21時

薬石浴(岩盤浴 ?)は2000円

仕事帰りだと鵜飼谷より近いし

私的大発見


さっぱりした

さて、安田先生のところへ

Googleマップで調べた地図を元に・・

ダメ、分からん

諦めて素直に先生のところへ電話

すると・・・

直ぐに迎えに来て下さる との事

ひぃ〜 済みません


先生の案内で工房へ

中には窖窯でしっかりと焼かれた作品が一杯 !

好い ! これも、あれも

迷っていると先生が冷たいお茶とパイナップルを出して下さる

先生は北九州の御出身

島根大学在学中に陶芸クラブで陶芸に目覚められた

卒業後、岡山の作家さんのところで修行され

その後備前の陶正園さんへ。ろくろの職人さんとして

倉敷にご友人が居られたことや、焼〆をやるなら中心でと備前へ来られた


佐伯地区でも十数人の作家さんがいらっしゃる

土地が安く、窯をつく許可も隣接する土地の方の許可が頂ければ良く

少しだけ許可がおりやすいのだそう

ただあまり他家から離れすぎると、下水などの問題があったり

窯の為 傾斜地を考えるけど、家は平地でないと と難しい


お話を伺っているうちに、窯を案内して下さることに

やや傾斜の緩やかな窖窯

後ろのほうに向けてやや細くなっているそう

窯の中まで案内して頂く。わぁ !

棚板二枚分を挟むように横くべ用の穴

そこに溜まる熾きで桟切りになる

窯の中で その場所を見ながら、作家さんの説明

贅沢贅沢

細かいものもいれると一度の窯焚きで2500点ほど


先生は卸しが多い

御時勢もあるけど、中々値を上げにくいとか

初窯の後 値を下げて、それ以来あまり変わっていないとか

しっかりと焼き込まれたもの、窖窯の胡麻が降り注いだもの

自然釉が流れたもの、紅く抜けたもの、白くなる塗り土

二度焼きしたもの、惜しげも無い自然桟切り

お値打ち !!

というか 目を疑うようなものも。これ、この値段でいいの ??? ですか ??


外で土も見せて頂く。全部で15、6種類

沢山は買えないので、少しずつ買われているうちにこれだけになったとか

寒風の土が結構多いのでしょうか

たまに見られる信楽っぽい色のものも寒風の土だそう


同じ土でも温度、置き場所によって全然違う色に

白い塗り土も濃い茶色になる

少し紫がかった暗い赤色も、青備前になる予定だったとか


色々迷ったけど、火前で伏せ焼きにされた片口。

自然釉が幾重にもかかり、釉溜りが角のように縁から飛び出たもの

自然釉が幾筋にも流れ縁で溜まった湯呑み

櫛目、箆目が入り 窖窯らしい細やかな胡麻

白から濃い緋色のグラデーションの湯呑み ? フリーカップ ?

の三点、7800円を頂く

と、おまけに小皿を二つ付けて下さる

白い塗り土と地の色と違う土で象嵌が施されたもの

紫がかった赤いぼたのもの。こちら裏の色が良いのです

ありがとうございまっす


支払い後も、ゆっくり見て下さいと

お言葉に甘えて拝見

大きめな物も好いものが多い

気になっていた 備前の窖窯が酸化焼成 について教えて頂く

あまり気にしていなかったのだけれど、この前の越前以来気になっていた

要するに備前は元々酸化だったとのこと

あっ、そうか。須恵器までは強還元やったけど、その後は酸化の赤っぼいものか

薪窯で雑木だと火力の問題もあり酸化は難しいが

備前は割りと松が使われていたので


お茶碗で黒いものがある。胡麻のかかりも好い

伊部手ですか ? と伺うと

塗り土ではないそう。 おおおぉぉ

寒風の土だそう

三角水指の話をすると

江戸時代の古備前を手本にしております との事

江戸時代の黒もこういう土ではないか と

但し、この土は残り少ないそう

ううぅぅ、これは、次の窯出しも楽しみです

塗り土でない黒に窖窯の胡麻

うーん、好い !


ぐい呑みの中にも同じ黒が

見ていると黒ではないけど気になるものが

初窯のものとか。その後二度焼き

濃い緋色の中に少しグラデーション、焦げ茶の緋襷

見込みの胡麻は二度焼きでちょっとのぺっとしていますが

細やかな胡麻がたっぷり

これは好い。形も品良い

しかも1000円 !!

藁の跡が白く引っ付いているので、その値段です・・

全っ然 OK です つかアクセント

こちらも頂く事に

完全に予算オーバー 笑


お暇する時もずっと見送っていただく

次の窯焚きは4月とか

だいたい10ヶ月に一度のペースでと


いやぁ、良いお買い物をさせて頂きました

ありがとうございました


安田先生の印象は

まじめの中にヒューモアがキラリ でした