6時21分の電車で札幌を立つ
8時過ぎ白老着
駅舎を出る前に火曜日の忘れ物について
届けがあったかどうかを確認して頂く
!
届けあり !
岩見沢駅に届けて下さっているとのこと
着払いで送って下さるそうなので、岡山に送ってもらうことに
拾ってくださった方、JR北海道さんありがとうございます
ほぼ完全に諦めていた荷物が見つかり
うきうきでポロとコタンへ向かう
9年振り。また再びアイヌの舞踊を見られるとわ !
入場料 800円を払ってコタン内へ
のむびりと見て廻る
岡山と比べたら全然暑くないし、湖からの風が爽やかで涼やか
1匹メタメタ人懐っこい。虎毛の子
自分の方から体を檻に押し付けて撫でさせてくれる
エゾヒグマ !
やっぱでけえー
一撃で牛馬を張っ倒しちまうんだもんなー、凄ぇわっ
檻の前にある餌 ( 100円 ) を購入すれば餌やりが出来るので
早速購入
檻の外側の柵からヒグマの居る中の檻のところまで管が渡してあり
人間側の方が高くなっているので、管に餌を入れると
餌が管の中を転がっていきヒグマのところに届く
管に口を近付けて餌待ち中のヒグマがなんともかわいい
2頭のヒグマが出てきてくれたので半分ずつあげた
暑いだろうけど頑張ってね >> ヒグマ達
コタン内をのむびりとうろつく
アイヌの古式舞踊の開始が近付いてきたので
舞踊が舞われるチセへ
まず前半がアイヌの言葉や文化、現在の暮らしぶりなどについてのお話
北海道の地名の 80%はアイヌ語が元だそうです
例えば、ここポロトコタンだと
ポロ = 広い、大きい
ト = 湖
コタン = 村、集落
大きな湖の ( 傍の ) 集落 となります
また他にも登別、紋別などのベツは川のことだそうです
それからものの名前でアイヌ語由来とされるものには
シシャモ、ラッコ、昆布などがあり ( 他にもたくさんあります )
アイヌ語の誌名を持つ女性誌もあるそうです
( 誌名はポロトコタンに行ったときに聞いて下さい )
チセについて
造りは全部同じで、同一コタン内では方角も皆同じ向きに向いて
建てられているそうです
実際のチセはそこまで大きなものはないとのこと
漆器は和人が作ったものを交易で入手していたそうで
漆器とヒグマ10頭とか漆器と鮭100匹という割合で交換されていたとか
それから現代のアイヌの方々の暮らしですが
ごく一般的な暮らしをされていられるそうで
アイヌの衣装を着ているのは17時までで
それ以降にアイヌの衣装を着ているときは
残業で着ているだけだそうです 笑
そしていよいよ後半、古式舞踊です
デジカメの動画機能を使うときがついに来た ! ( 始めて使う 笑 )
最初の舞踊
舞うのは 6人
その内の 2人が丸い木の板と棒を持っていて
舞いに合わせて木の板を棒で叩く
歌と舞いのタイミングでその板と棒を次の人に渡す
舞いと歌のテンポが速まりやがて終わる
終わった時に棒と板を持っている人が負けという娯楽舞踊
お次はトンコリの演奏
やさしく穏かな弦楽器の音色
エキゾチックな響きの奥に懐かしさを感じる音
ムックリの演奏
前に訪れた時に購入して持っているのだけど
意外とというか結構難しい
でもこの独特な倍音は妙に落ち着きます
楽器の演奏の後は歌です
ピーリーカー ピーリーカー タントーシリーピーリカー
イーナンクールーピーリーカー ヌムケークースネー
ヌムケークースネー
そして 5つ目はイオマンテリムセ
熊の霊送り
男性も加わり男性の掛け声、刀により力強さが加わる
カムイのお見送りの舞いだけに朗らかさ賑わいのある空間が立ち上がる
カムイへの感謝と再訪を願う舞い
後で伺ったお話だと舞踊は10ぐらいもあるそうで
1日の公演でに舞われるのはその内の 6つくらいとのこと
全部見ようと思ったら 2日掛かり ?
個人的には 2日なら吝かではないな 笑
公演の舞いなどの組み合わせは公演毎に少し変えてあるので
時間があれば 2,3公演見てみるのもいいと思いますよ
祖先たちの伝統的な暮らし、生き方の中で生まれた
生 ( せい ) の文化
生活、信仰、舞踊が非常に近しい距離にあるアイヌの文化
生活が変われば身体が変わり
身体が変われば身体と一つのものである心も変わらざるを得ない
そういった中で今は普通の日本人として暮らしておられる
アイヌの方々が、自分達の文化を守り、伝えていくことの御苦労御苦心は
どれほどの深さであろうか
古式舞踊を見終わった後ものむびりと散策
祭壇にクマの頭骨 !
本物 ? レプリカ ?
でも頭骨に気付かない人が多いような気が・・・
マクンチセ ( 奥の家 ) やったかな ? ( ポロチセやったかも )
なんと、アイヌ衣装の貸衣装があります !!
300円です !
コタン内なら300円でアイヌ衣装を着たまま自由に過ごせるのです !
荷物も案内所で預かって下さるそうです !
当然、着させて頂きました !
寅さん記念館での寅さんのフーテン衣装に続く第四弾 !
アイヌ衣装 !
圧倒的ではないかわが軍は ! ( 何がだよ >> 俺 笑 )
料金を払い着付けて頂き、写真まで撮って下さいました
古式舞踊の公演に出られている方で、次の公演の時間が近付いている中
ありがとうございました
でもあんまり似合ってない気がするのんは気のせい ?
早速コタン内を闊歩する
小学生くらいの男の子がオイラを見て「あっ、カメラ持ってる ! 」と
どうやら衣装で本当のアイヌの方やと思われた様子
「あーごめん、貸衣装 貸衣装」と慌てて勘違いを正しておく
公演のアイヌのお話のときにも言われていたけど
本当に今でも伝統的なアイヌの暮らしをされている
との先入観を持っている人も多いのかな ?
まあこの小学生の場合は、勘違いや先入観というよりも
ロマンだよね
その後も暫くアイヌ衣装のまま散策をして
再び舞踊をチラ見に
すると、アイヌの男性と一緒に写真に収めて下さるとのこと !
もちろんシャッターを切って下さるのんはアイヌの女性
いやーいやいやいやいやいや
大変によい記念になりました
ありがとうございます
特に気に入ったものが 2点
1点は魔除の首飾り・・・・のガラス玉 !
きれいな水色。欲しいわ〜
このガラスの玉は大陸との交易などで入手したものだそうです
それからもう 1点はアイヌの昔話
絵本風の絵柄で一見子供向けなんだけど
大人も是非に見るべきです
雀の恩返しのお話、小鳥の神がお酒を作る話
犬を大事にしなかった嫁のお話の 3つのお話を見ただけですけど
とても興味深い
私達和人の神に対する感覚とアイヌの方達のカムイに対する感覚の違い
例えば和人の場合、神の化身の熊が居る場合
それは熊ではなく飽くまで神という感覚になると思うのですが
アイヌの方達の感覚だと熊はカムイでもあり熊でもあり
また自然からの恵み ( 肉や毛皮 ) でもある
これら 3つの存在が同時に成り立っているときもあるし、ときによっては
この 3つの存在の内の 1つだけであったり 2つであったりする
もっといえばおそらくアイヌの方達の中でこれらの存在は
もっと緩やかに細かやかに成り立っていると思う
カムイはアイヌの方々の生活の中に極普通に存在し
我々和人の神よりも人との距離がはるかに近しい
もしかしたらこのカムイとアイヌの方々の近しい距離が
円空仏の親しみ易さというものに
多少なりとも影響があったのではないか、などと想像してしまう
ミュージアムショップを拝見している折に、次の公演の案内のアナウンス
慌てて会場のチセへ
歌と舞いの中で立ち上がる独特の場、共鳴感
民俗学者だったと思うが
今の日本の歌には味わいがない、と書かれていたのを思い出す
今の日本の歌は頭と感情には届いても、アイヌの舞踊の様に
心と身体にまでは聞こえない
再びミュージアムショップへ
小さ目の木のスプーンと小さなマキリのストラップを購入
2500円程
木のスプーンの閑かな艶が好いです
ミュージアムカフェで遅めの昼食
オハウの定食を注文
外のベンチに座って食べさせてもらっても良いのかを伺うと
OK とのことでしたので、外のベンチで頂く
景色と涼やかな湖畔の風。贅沢です
食事の後は湖の畔でボーっと過ごす
本当に心地好い。一日中ここでこうしていたい
・・・・・
・・・・
はっ !
そういえば帰りの電車って何時の電車だっけ ??
慌てて確認する
今13時40分・・・電車は・・・15時12分
ポロト温泉にも寄りたいから・・・・・もう時間じゃん !!
くっそうもう一回くらい古式舞踊の公演を見たかったーーー
ポロトコタンを出て、直ぐ近くのポロト温泉でひとっ風呂
本当に直ぐ近くポロト湖の対岸です
400円也
コーヒーの様なモール泉
おっ肌すっべすべ !
うぅ〜ゆっくり入りたかったよ〜
コープで飲料食料を仕込み白老駅へ
五稜郭駅から徒歩で30分程のフェリー乗り場に
23時発 青森行きの便に乗る
旅客室は冷房も効いていていい感じ
ただ仮眠を取るなら羽織るものがあった方がいいかもです