13時過ぎに岡山駅で下車
のんびりと歩きながら
アンクル岩根のギャラリーさんへ
昨日より開催中の二人展
春がきた ! 玉置里美 日本画 澁田寿昭 備前 にお邪魔する為
ギャラリーに入って直ぐ、澁田先生にお迎え頂く
東京や新潟では毎年の様に個展を開かれておられる先生ですが
岡山での展覧会は久方振りとのことで
岡山はアウェーやから、などと冗談も
オイラが澁田先生の作品を初めて頂いたのは
先生がまだ備前陶苑に居られた頃で、2008年の12月
もう 7年少し前のことになりますが
そういった訳で先生の展覧会にお邪魔させて頂くのは
今日が初めてになり、少し緊張気味です
今回の窯は 5月のフランスのことを考慮されたとのこと
花器などはカセ胡麻が多く、またキラキラと潤った感じの胡麻なども
( キラキラとなるのは水分の関係だとか )
それから金彩や銀彩の作品もありました
殊に ‘ 金色に輝く蝦蟇ちゃん ’ はなんとも言えぬ愛嬌と
存在感を振りまいていて
家に連れて帰れば金運がアップしそう ? です
作品を拝見していると
岩根さんが手ずからお茶を入れて下さり
先客のご夫婦と共に蛍手の茶器で頂く
岩根さんはテレビで拝見していた通りの品のあるお方で
穏かで控え目な感じはテレビで拝見する以上のお方でした
また先客のご夫婦は久米南町で割り木を扱われておられる方で
けらもすの先生方も何人かお世話になられているそうです
もっと薪を使って、薪で焼いた焼き物の良さを知ってほしい
と、仰られていました
こういった方々が焼き物を支えて下さっていることは
大変にありがたいことです
お茶を頂いた後、再び拝見
全体的に穏かでやさしい雰囲気の作品が多かった様に思いました
( これは、アンクル岩根のギャラリーさんの雰囲気もあるかもです )
中でも花器は先生が一際の拘りを持って作っておられるだけあって
‘ 良い ’です
静かに花を受け入れてくれる感じ、品の良い焼け
華や花器については門外漢 of 門外漢のオイラにも
花を立てた様子が見えるほどのものでした
そして、鎬
2年ほど前に少し鎬のやり方を変えられてから
その後は変えられていないとのことですが
なんというのでしょうか、広がり、とでも申したらよいのでしょうか
鎬から感じるのです
風景の一部をカンヴァスの上に切り取った風景画から
その切り取られた空間以上の広がりと奥行きを感じる
あの感じに似ています
静かな風景画を眺めている心持ちになりました
さて、頂いた作品です
黒備前の瓢の徳利を頂きました
お値段は 32400円也
焼き物の単品での 3万超えは初
そういえば以前に頂いた、澁田先生の瓢の徳利が
オイラが頂いた初徳利というのも何かのご縁でしょうか
頂いた徳利は三度焼きの作品で
やさしく静かな光を湛える艶のある黒
鮮やかで深みのあるコバルトの青
形は余分な力み、衒いを感じさせず
然しながら存在感は残しつつ
そのナチュラルな佇まいに、穏かな落ち着きを感じます
澁田先生、アンクル岩根のギャラリーさん
ありがとうございました
( 箱待ちの為、画像は後日にて
27日に頂いて来ましたので、画像を入れました)