何千頭というイノシシの群

宮本常一さんの「 山に生きる人びと 」

の 30頁に書かれていたのだけれど

明治の終わりごろまでは

イノシシやシカが群をなして山中を往来していたのだとか

丹波山地のようなイノシシの多いところでは

ときに何千頭というイノシシの群が

山中を嵐のような音をたてて通りすぎることもあったそう

想像も出来ない、というかイノシシって群を作るのか

精々親と子の家族単位ぐらいだと、勝手に思っていたので

驚いた

それからシカの美しさについても書かれていて

猟師たちが畑を荒らして山にかえり行くシカの姿の美しさに

鉄砲をかまえることをあきらめたことがあったという

お話を書かれていた

失われた日本の自然

いや、人間が破壊した自然