ひめじクラフト・アートフェア

hirunesai2010-05-09

朝6時頃出立、8時前姫路着

車を停め、写真を撮りながら

会場のシロトピア記念公園へ

姫路城でけぇ〜

開始時間は9時なので暫し待ち


少し早いけど、8時半ごろから会場をうろついて

だっ と見て回る

結構焼きもん屋さんも来られてるな


小橋順明先生のところへ

顔を見て思い出して下さる

初めてのクラフト・フェアだとか

手応えは良いそう

拝見しながら、色々とお話を聞かさせて頂く


今回は澁田先生の窖窯に入れてもらったものもあり


土に含まれる鉄分

同じくらいの割合で鉄分が含まれていても

鉄の状態が安定的か不安定な状態かで

焼き上がりで出る色の幅が全く違うそう

備前の土は鉄分が不安定な状態なので色の幅が多いのだとか


備前の土は、原土でも粘土を多く含んでいるので

割りとそのままでも使える

他産地ではそのまま使えるのは少ない


急須の蓋のがたつきがほとんど無いので削っているのかと伺うと

乾いた後、削っています との事

気持ち(本当に気持ち)蓋を大きめにする

蓋を持って、急須が持ち上げられるくらい

って、そりは先生の軽〜〜〜い急須やから持ち上がるのでは

普通は無理なんではねかと


茶漉しの穴の数は相変わらずに、凄い。ごいす

目がよく見えるうちに細か〜〜い仕事をしておかないと

歳などで目が見え難くなったとき、細かい仕事がきちんと出来なくなるのでとの事


実は今でも同じとこに穴を開けたりすることがあるとか


重いと感覚的に心地悪いと感じるようになったのは

焼き物を始められてから


泰山窯さんの体験のときオイラと当たったんでわないかと伺うと

時期的におそらくそうでしょうとの事

オイラが焼きもんを家で作るようになったのは

その時に手ろくろを買ってテレビを見ながら作るのも良いですよ

と勧められたのが契機

いやはや、正しく縁起ですなぁ


小振りなマグカップを一つ

落ち着いた色味に落ち着いたグレーの桟切り

本体の大きさに比べると大き目の持ち手

持ちやすいです

少ししか出来ませんけど、2000円で と

いつも、申し訳ないです

ありがとうございます


ぶらぶらと眺めながら、先程小橋先生と話をされていた

暖氣(のんきと読みます)窯さんへ

別業種から備前焼に入られたそう

昔の備前では窯元の違う職人さん同士が互いに意識して張り合っていたとか

黒胡麻が多目に掛かり、黄胡麻青っぽい胡麻も少し

丸みのある湯呑みを一つ。こちらも2000円で頂きました


お次はそのお隣

錫の器の体験です

お皿800円、ぐい呑み1000円

オイラはぐい呑みをば

丸い錫の板を先っぽが楕円球になった治具に当て

金槌の角の辺りで打ち、少しずつ形を整える

難い

錫の板を固定しておくのが難しい

叩いて回して叩いて回して

結構力尽くになってしまいますが

一回一回を確実に打っていくのが良いみたい

と、分かっていても、出来ねぇぇー

形が出来たら底を平らにして、その後 別な金槌で表面を整える

ゴツゴツの金槌跡がやわらかな凹凸に変わる

口の所を切ってもらい、バリを取りヤスリやサンドペーパーで滑らかにする

『錫』という刻印を打ってもらって完成

実はこの体験、結構な人気。難しいけどおもろいもんなぁ

小学生の男の子がお皿を一生懸命作ってたな

中には二日続けて来ている子もいたみたい

岡本先生、御忙しい中 ありがとうございました


続けて銅のスプーン作りの体験に・・と思ったけど

こちらも人気なので諦める

女の子が一生懸命スプーンを作ってたけど

上手に作ってました


また見て回る

朝、ダッ と回ったとき好いなと思った磁器のとこへ

淡路島の斉藤幸代先生

見ていると 焼き物屋さんですか ? と尋ねられる  (またか 笑)

お話を伺うと ガス窯の方がカロリーがあるんですけど・・

諸般の事情で電気窯ですとの事

ガスと電気では焼き上がりが違ってしまうそうなのですが

開き直って、酸化で焼いてます と

しかし、その酸化焼成で少しクリーム色掛かった白と

やさしいタッチの絵付けとがとってもマッチしています

そして、なんと、その絵付けは 象嵌 だとか !

吃驚 !


有田で修行されたそうなのですが

有田の職人さんの筆捌きには到底適わない と

筆ではなく象嵌にされたそう

ふぇ〜。やっぱ女性は強いね

短所を克服じゃなくて、上手に切り抜けちゃう


絵付けは古いものを参考にされているとか

個人的に瀬戸の洞本業窯さんで見せて頂いた江戸時代の染付けが好みなので

なんとなく好い! と思う


今月は京都の知恩寺さんの手づくり市の抽選にもれてしまったので

備前に耐火煉瓦を取りに来られるとか


クラフト市は初めてなんやけど

隙有らば売ってやる みたいな雰囲気がちょっと強いような気がするな

売り手が露骨に客を値踏みしているような感じ  (考え過ぎ ??? )

そんな中 磁器はあまり興味は無いんで というオイラに

見てくれるだけでも嬉しいです と自然に言われる斉藤先生

お人柄が感じられます


馬の目の小振りなそば猪口、2500円を頂きました

ちょっと、集めたくなる様なそば猪口です


再び、小橋先生のとこへ

半磁土の急須があったので、少し質問

この急須一番火の強いところで焼かれたとか

で、これを焼きあげるために、備前に結構ぶくが出てしまったとか

先生、無茶し過ぎでしょう  笑 


小橋先生に お先に と挨拶をしてお暇

車に乗り込んだら14時ごろ

うーん、時間も予算も予定をオーバーしちまった

まっ、楽しかったから良っか