9時過ぎに無理無理に起床
林原美術館へと向かう
「金重陶陽が慕った
− 石水博物館名品展 − 」
半泥子先生の焼き物を拝見するのは 3年振り
横浜そごうで見た 川喜田半泥子のすべて 以来
やっぱり釉が美しい
井戸手茶碗「寿山」、粉引茶碗「雪の曙」、志野茶碗「不動」など特に
刷毛目茶碗「土用波」
おらが宿そこらの土も茶碗かな
このお茶碗と陶釜の土味がとても好き
黒筒茶碗「鴫立沢」
最初、小さな高台がアンヴァランスに見えたけど
よく見ると不安定さは感じない
丁度、水辺の鳥が細い足ですっと立っている様に見えた
赤楽大茶碗「閑く恋慕」
腰のところの歪み ( かな ? ) が、なんともいい
このお茶碗ではなく他のお茶碗だけど
指先の跡をちょんちょんと付けた様なものがあった
それを見ていると
半泥子先生は本当に土と必死になって戯れていたのでは ?
などと想像してしまいました
備前緋襷平鉢
陶陽先生が轆轤で挽かれたものと
半泥子先生が轆轤で挽かれたものが並んで展示されている
土を見比べていると、不意に先日妻有焼陶芸センターで伺った
土の粒子を揃えて挽く、踊らせて挽くということを思い出した
陶陽先生が揃えて、半泥子先生が踊らせて、かな ?
とか思ったけど、違うよなあ、絶対 笑
今回は中の形を見るようにした
勿論、よく分からんのだが、分からんなりにということで
半泥子先生のは大らかなものが多かったかな
やっぱり、中の形にも序破急ってあるのだろうか ?
で、この辺りまで拝見して、困ったことが
憂〜、おしっこしたい
展示室に入った後、暫くしてから催していたのだが
困ったことに展示室内にトイレはない
勿論館内にはあるのだが、展示室を出てトイレに行ったとして
その後、再入室させてくれるのだろうか ?
結局確認しないまま、残りの半分弱の展示はそのまま我慢しつつ
早足で見て歩いたけど・・・
どうなんだろうね
伝光悦作 赤茶碗「松韻」とか長次郎の黒茶碗や赤茶碗「栗鼠」とか
大樋平茶碗「盆地」、それから伝利休居士作 竹一重切花入「音曲」
など、凄いものが展示されていたんだけどね
いたんだけどね
話は変わるけど
それにしても、長次郎作のお茶碗って
なんの変哲もない、よね ?
勿論、いいものだな って思うのだけども
形とか佇まいで何か、という感じでもないような
侘びた、寂びた、であっているのかな ?
それとも、説明できぬものが芸術である、なのかな ?
展示室を出て、図録「川喜田半泥子のすべて」と
千早耿一郎氏の「おれはろくろのまわるまま」を購入
会期中にもう一回くらい見に行きたいなあ