13時前、澁田先生の自宅工房へ
本日は窯出し展示
先生のブログの画像の
酒器の緋色が良さ気だったので
今回はちょっと緋色狙いです
いつものように、色々とお話を伺いながら拝見
今回はあまりコントラストが強くなく
全体的に茶色い感じ
鎬も少し変えられています
最近色々な方が来られる
フランス、台湾などからも
台湾の方はカセ胡麻が好きだとか
先生、機械的なルーティンワークが苦手だそうです
意外 !
もちろん、出来ない方の苦手ではなく、好きではない方の苦手
トンボもあまり使われないとか
最近、松の薪が少し手に入り辛くなっている
これは、備前焼においては一大事 !
で現在、実験的に杉や檜での焼成を試してみるという
お話になっているのだそうです
温度的には問題ないだろう、との事ですが
灰が軽い為に胡麻の量が心配とのこと
あと胡麻の色も
杉と檜での焼成は共同窯 !
器胎の緋色や紫蘇色は灰と火と鉄分
レモングラスやあとシダ類でも緋襷が取れる
特にシダ類はシダの形が割りとくっきりと出るのだとか
フランスから来られた方が作られた白磁のカップ ( ? )
あれこれと歪めらていますが
ちょっと飲み難い
曰く、向こうでは基本的に器を手で持たないから、とのお話
ナイフとフォークを使うから
持つとしても ( カップなどの ) ハンドル部分だけなので
手で直接器を持つときの使い心地が、向こうの方には
ピンと来難い為
日本の焼き物の伝世の名品の歪みは計算ずく
対応させながらも絶妙にずらす
長次郎も計算ずくとのこと
峯紅葉はまだなんとか、分かったけれど
長次郎は、分からない
確かに、自然なというか敢えてギリギリまでは突き詰めていない
だけどもそのヴァランスは崩せない、とは以前に思ったけど
計算ずくかー
まだまだまだまだ修行が足らないなあ、オイラも
独活を頂きました、ありがとうございます
先生の 2回目の個展の案内を見せて頂く
うむ、今の方がシャープさがあるかな
シャープというか端正さというか洗練さといいますか
今回頂いたもの
コロガシの灰被り、美しくしっかりとした橙
穏やかさや力強さ、シャープさ、多彩な鎬が佇まいを変化させる
最初見たときに、円空仏と似ているような気がした
天草陶石の酒器
やさしく穏やかな鎬、胡麻
でも特筆すべきは、オレンジピンクの窯変
丁度今の時期くらいの、やさしげな朝の雲のような色
黒備前の酒器
2,3度焼いたものかな ?
今回の窯の中には 3度焼の黒備前がありました
1回目は普通に焼き締めて、2回目に初めて塗り土を塗ったものだとか
ガラス質のしっとりとした黒に落ち着いた黄土色っぽい胡麻
そして緑色の自然釉
見込みに溜まる黄土色と緑色が静かで美しい
こちらも鎬入り
焼酎杯
色は全体的に緋色、茶色掛かる黄胡麻、貝目跡
流れるようなテンポのよい鎬
だけど一番良いのは
見込みのやさしげな土味
小皿
細かな胡麻が全体に降り注ぎ
静かだが華やかな感じ
裏には確りと焼かれた濃い緋襷
以上 5点で
22500円也〜
なのですが
2割引にして下さいました
いつもすみません、ありがとうございます
作品を頂いてからも暫くお話を聞かせて頂き
なんだかんだで気が付けば 2時間程お邪魔していました
澁田先生ありがとうございました