早朝、風景が目覚め始める頃に
赤い屋根のアトリエへと向かう
敬虔な祈りの様に美しい自然を見
一生懸命に生きるオリーブの生の如くに絵を描かれる
午前中に棚作りを進めてから午後、瀬戸内市立美術館に
金山平三と佐竹徳展 ― 二人が見た風景 ― の最終日
青空の下、あんずの花の咲き誇る喜びが絵からあふれ出す
‘ あんず ’
「神様の仕事、そのもの」と、佐竹先生が仰られる奥入瀬の渓流を描いた
木や石、水の声が聞こえる‘ 奥入瀬 ’
光の気配の濃厚な ‘ 志摩越賀 ’
「長年絵を描いていると、 ( 箒の ) 掃き方も筆と同じ 」と
作務の如く
敬虔に美しい自然を描く
それは古来より我々日本人の心の奥底に流れる
日本の自然への信仰
‘ 情緒 ’