10時頃、佐伯の安田龍彦さんの
ご自宅の工房に伺う
挨拶の後、今回の窯出しされた作品を
拝見する
およそ二年振りの窯出し
拝見し始めて直ぐに
別なお客さんが来られる
その方の暫く後にご夫婦が来窯される
今回は、一見しただけでは
そんな風に見えなかったのですが
実際に一つ一つの作品を手にしてみると
焼けのヴァリエーションの豊富さに驚嘆しました
一つの作品に幾種もの色、質感の胡麻が載っており
諸所に見られる
後で安田さんに伺うと
六月に窯を焚いた為、湿度の影響です、とのお話
幾種もの濃いめの胡麻が幾重にも載る
にも関わらず焼けの感じ、景色は
品の良いものが多い
他のお客さんと安田さんの会話を聞きながら
じっくりと拝見
酒器二つを頂く
少し負けて下さり24000円と少し
自然釉 盃
大振りな盃
見込みの抜けの隈取に濃厚な茶胡麻
濃い黄胡麻、よく融けた焦げの黒が
グレーの窯変に降り注ぐ
黄胡麻もよく融けたところ
弱冠カセ気味なところ
そして外側は
よく融けた焦げの黒に略覆い尽くされており
この黒も一様なものではなく
色味、質感に変化がある
豪快で勢いを感じる見込みと
閑かで繊細な外側の美しい黒
自然釉面取ぐい吞
朴訥さと力強さの感じられる
削りの面取りとその面取りに拠る
胡麻の変化が見どころ
手持ちの感じもよい感じです
明るめのグレーの窯変に
面取りに拠る土の質感の変化
白、黄、茶胡麻、焦げ
面取りに沿って流れ落ちた
美しい釉の溜まり
どちらも渋めで美しい
そして、胡麻、自然釉を楽しめる作品
安田龍彦さんありがとうございました