田中美術館 截金

前回はいつやったか2度目の田中美術館

 「截金の人間国宝展」
  齋田梅亭と西出大三

截金=きりかねと読みます

金箔を竹の刀で切りそれを貼りつけて文様を作るもの

仏教美術の中で使われ、平安後期 藤原氏の貴族文化の中で花開きます


個人的に西出大三先生の作品に魅せられてしまいました

元々木彫を学ばれていたのですが

作品の形・絵柄・岩絵具の色彩・截金の線と文様

これらがそれぞれに主にも従にもなり やがて

作品と空間、見ている自分でさえ、主にも従にもなっていく

もう すごい

中でも

  宮城野 嵯峨野 王母 (茶入)

  うずらの合子 春苑 子の日 牛 (香合)

  富久良雀 御船 つくもおとめ   



正直截金の絵画はあまりぴんとこな

西出大三先生の木彫と截金 これがすごいと思う


浮世絵を行灯のひかりで見ると奥行きが出る と聞いた事があるけど

金も行灯のような揺らめくひかりで見ると、すごく豊かだろうなァ

昔とは光も自然も人の身体さえも違う


田中先生の木彫も久方ぶりに排見

幼児狗張子など 子供の可愛らしさ

その作品からあふれる子供へ向けられた優しい愛情

観世音菩薩などの自然さ


写真は西出先生の茶入です